Record China 2019年2月8日(金) 11時50分
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5日、華字メディア・日本新華僑報網は、日本人の新年の過ごし方に徐々に変化が起きていると指摘する同メディア編集長の蒋豊氏によるコラム記事を掲載した。資料写真。
2019年2月5日、華字メディア・日本新華僑報網は、日本人の新年の過ごし方に徐々に変化が起きていると指摘する同メディア編集長の蒋豊氏によるコラム記事を掲載した。
記事は、女性向けの情報サイト「ウートピ」の2016年12月の記事の内容を引用。株式会社マクロミルの「2013~2014年末年始の過ごし方に関する調査」の結果、26%の人が「帰省しない」と答え、およそ4人に1人が実家に帰らず年末年始を過ごしているという。
記事は次に、蒋氏の友人だという徳島県出身の証券会社勤務の27歳、独身の田原さんと、北海道出身のIT企業勤務の47歳男性・宮沢さんのケースを紹介。田原さんは帰省した時に、結婚のことなどを家族からいろいろ聞かれて煩わしくなり、直近3年は帰省せず東京で過ごしているという。初めの2年は同じように帰省しない独身の友人たちと集まって出かけていたが、友人たちが外出したがらないので、今回は出かけずに「正月のテレビ特番を見ていた」という。また、宮沢さんは以前、妻と子ども2人を連れて毎年帰省していたが、移動の疲れや北海道の気候に慣れていない子どもたちが熱を出したり、70歳を過ぎた両親に負担をかけることに気が重くなり、帰省をやめたという。
その上で記事は、「日本人は家族が集まって新年を過ごすものという考えを持っているため、年末年始に旅行に出かける家庭が少ない」と指摘。その理由として、「ゴールデンウイーク」などの連休が他に多く存在するため、年末年始でなくても旅行に行けること。そして、「オタク文化」の流行と「低欲望社会」の風潮により、多くの若者が家にこもってリラックスすることを望むため、団体旅行や友人と会うことは、「日本人の新年の過ごし方ではない」と指摘している。
また記事は、女性マーケティングポータルサイト「くらしHOW研究所」が、日本全国1636人の女性を対象に実施した「年末年始についてのアンケート」の調査結果を引用し、日本人が一番好きな新年の過ごし方は「家でテレビを見ること」だと紹介。また「親戚への挨拶」は、明治維新後の「脱亜入欧」の思想の影響で西洋式の方法に変わったと指摘し、「年賀状を郵送」が77.9%、「メール」が33.6%、「LINEやメッセンジャー」が27.0%だったというアンケートの結果を紹介している。
最後に記事は、「新年に帰省しないのは伝統文化の破壊ではないか?」という疑問について、「日本では長年議論されてきたが、今では社会に理解され、認められている」と説明。「帰省の目的が両親に会うことなら、新年でなくてもいい。新年に帰省しなければいけないのは、普段から両親に関心がうすく、交流が少ないから。伝統文化を継承するために、親孝行したり、親戚と集まるための空間を作る行動をしないことが、帰省したい感情を新年に集中させている」という日本のメディア関係者の見解を紹介している。(翻訳・編集/原)
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