中国では昨年10月にバス運転手と乗客がもみ合い橋から転落する悲惨な事故が起きて以来、類似の騒動がたびたび報じられ批判が集まっている。国内でも騒動が絶えないが、このほどシンガポールで中国人女性らしき人物がバスを止める騒ぎを起こし物議を醸している。澎湃新聞網が伝えた。

騒動が起きたのは今月26日、現地時間午後11時ごろ、中国語を話す女性がバスの前に立ちはだかり進行を妨害した。報道によると、女性は運転手に降りたい場所をあらかじめ伝えており、近づいたら教えてほしいとお願いしたが結局は乗り過ごしてしまった。女性は運転手にUターンするよう求めるが拒まれ、バスから降りて前方に立ちはだかったというのが事のいきさつだ。女性は「日中ならともかく、深夜でここがどこかもわからないのにどうやって自分で目的地まで行けというの！」と声を荒げほかの乗客と口論する場面も。騒ぎは15分間続いたが、最終的に他の乗客が助け船を出し女性はバスから降りて行った。

ネットでは「海外に行ってまで騒ぐな」と批判する声がある一方で、「土地勘のない場所に置き去りにされたら誰でも不安になる」「お願いしたのに知らせてくれなかった運転手にも非はある」と擁護する声が聞かれたが、「ただ、バスを止めるのはやりすぎ」と気持ちは理解できるが行動は行き過ぎと指摘する書き込みが多かった。（翻訳・編集/内山）