大坂なおみが全豪オープン優勝、世界ランク1位=中国メディア「天才脚本家も書けないドラマ」

Record China    2019年1月27日(日) 9時10分

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中国メディアの新浪網は、全豪オープンで優勝し、世界ランク1位を決めた大坂なおみの躍進を「どんな脚本家も書けないドラマ」と表現する記事を発表した。

女子テニス大坂なおみが26日、全豪オープンで初優勝し、世界ランキング1位になることが決まった。中国メディアの新浪網は同日付で、大坂の躍進を「どんな脚本家も書けないドラマ」と表現する記事を発表した。大坂については、運もあったと評した。

中国人にとっては、大坂がテニスのグランドスラムで連覇したことよりも、自国の元選手の李娜が保持していたアジア人テニス選手としての世界最高ランキングの2位を超えたことが衝撃だったようだ。新浪網は「彼女は全豪オープンテニスで初めてトップに立った。同時にアジアの歴史で男女に関係なく、初めてシングルスの世界1位になった!」と評した。

記事は、昨年の全豪オープン終了時には、大坂がランキングで50位にも入っていなかったと紹介。当時の状況で、その後の大坂の躍進を予想することは、「最も天才的な脚本家も書けないドラマだった」と評し、大坂が「1年にも満たない時間で、女子テニス界の勢力図も、日本、さらにはアジアのテニスの歴史をも徹底的に変えた」と評した。

記事は、自国の李と大坂を比較。李が世界ランキング2位で終わったことについては「実力不足だったのではない。ただ、運が悪かった」と主張。李のピーク期だった2011年から14年にかけては、女子テニス界はセリーナ・ウィリアムズ、マリア・シャラポワ、ビクトリア・アザレンカという史上最強と言われた3選手の全盛期と重なっていたと紹介。李が世界2位を獲得したことについて、「容易ならぬ実力を持っていた」と評した。

記事は、大坂の「運」について、新旧交代期であり新たな競争が開放された時期に「群を抜いて突出してきた」と説明。大坂が地位を安定させるためには、グラスコートやクレーコートでの「総合作戦能力」を向上させるなどの課題があると論じた上で「ただし、総合的に言えば、大坂なおみは良い時期に出てきた。まさに『乱世の英雄』と言えるだろう」と表現。「今後は彼女がいかに、(地位を)掌握していくかを見ることになる」と論じた。

中国メディアは、スポーツについて極めて専門的な記事を掲載することが珍しくない。勝敗の結果よりもむしろ、選手の成長の経緯や実力、さらに今後の見通しについても分析する記事だ。大坂に対する記事は多くの日本人にとって「辛口にすぎる」ように思えるかもしれないが、日本人選手ということで意図的に懸念点を強調したのではなく、大坂の躍進に注目した上で状況を解説し、今後の問題点を指摘したと理解できる。(翻訳・編集/如月隼人

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