Record China 2019年1月19日(土) 22時20分
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18日、環球時報に、元衆議院議員で清華大学社会科学学院客員研究員を務める小池政就氏の「なぜ、真実の中国が日本に伝わりにくいのか」と題する文章が掲載された。資料写真。
2019年1月18日、環球時報に、元衆議院議員で清華大学社会科学学院客員研究員を務める小池政就氏の「なぜ、真実の中国が日本に伝わりにくいのか」と題する文章が掲載された。
文章は冒頭、「中国と日本の人々の間には興味深い現象が見られる」と述べ、「在日中国人は頻繁にソーシャルメディアを使って日本を紹介するが、在中日本人がソーシャルメディアで積極的に中国を紹介することは少ない」と指摘。「つまるところ、これは日ごろ使い慣れたスマホアプリを使えるかどうかという客観的条件と『同胞と交流したい』という願望が結合した結果だ」とする文章は、中国人が国内外問わず微信(ウィーチャット)を使うのに対し、日本人は国内で微信をほとんど使わず、LINE、フェイスブック、インスタグラムが浸透していることを紹介した上で、「中国にいる日本人も日本にいる中国人と同様、『ソーシャルメディアを使って同胞と交流したい』との気持ちを持っている。だが問題はそれほど簡単ではない」と説く。
続けて、「中国から自分の考えを発信しても期待する効果は得られない」「こんなことを発信しても反響なんてないだろう」といった迷いが在中日本人にはあると説明。その理由として、日本人の海外に対する関心がそれほど高くないこと、留学や海外就職を希望する若者が減っていること、海外から寄せられた情報が日本で大反響を呼ばないことを挙げる。
文章はさらに、もう1つの要素として内閣府の調査に言及。「内閣府の昨年10月の調査で米国に『親しみを感じる』と答えた日本人は8割。韓国は4割。中国への好感度に改善は見られたがそれでもわずか2割だった」と述べ、「日本のネット上では中国の『特異性』を強調するニュースが多く見られる。閲覧数を伸ばすためで、全体からすると好意的でないものが多い」とした。
文章は、「在中日本人が日本国内のネットユーザーの共感、賛同を得る上で日本の思想傾向を完全に無視することはできない」「友人と常に交流できる日本国内に比べ、海外では自分の考えを完全、頻繁に伝えられる機会がそれほどない。情報の発信にも慎重になる」「実際に中国を訪れた日本人は日本のネット上で見た『特異性』が中国のどこにでもあるわけではないということに気付く。ソーシャルメディアでの発言の頻度も次第に下がっていく」「中国を訪れるということは中国に関心を持っているということ。狭い対中観念にとらわれた日本のソーシャルメディアで発言することへの興味も国内にいる時より自然と下がる」と続け、これらが引き起こす結果が「真実の中国が日本国内に伝わりにくいという状況の持続」と論じている。(翻訳・編集/野谷)
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