＜チャイナ・インプレッション＞ 道路から人の頭！まだまだ低い交通安全意識

2007年3月26日午前10時頃、海南省海口市のメインストリートで、レコードチャイナは「誰が見てもギョッとする場面」をカメラに収めた。

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なんと道路の下から、作業員の頭が時々ひょっこりと出てきていたのだ。通信会社のパイプの補修をしているという作業員だが、周りに警備員の姿はなく、ドライバーに注意を促す三角のスコッチコーンが1つ道路上に置かれているだけ。作業を進める彼の側からは、スピードを出した車がどんどん通り過ぎて行く。作業員は仕事に集中するあまり、安全確認も十分にしていないようであった。

気づいた通行人たちは、みんなヒヤヒヤしながら彼を心配していた。近くで車を待っていた男性は、「彼を世話する警備員がいない。作業に夢中になって、とても危険だ」と指摘していた。

2007年1月発表の国家安全生産監督管理総局データでは、2006年中国の事故による死亡者数は112822人。2005年同時期と比べると、11．2％減少したことにはなる。だが事故の件数は依然として多い、というのが中国の現状だと言えるのだ。（編集・饒波貴子）

＜チャイナ・インプレッション＞では、現在、そして未来の中国の表情をありのままにお届けします。