南方の広い地域で干ばつ被害、981万人の飲用水確保が困難に―政府発表

2007年3月25日、政府通信社・新華社電によると、政府洪水干ばつ対策本部は、雲南省・四川省・重慶市など南方の広い地域が、現在干ばつに見舞われていると発表。今後積極的な干ばつ対策を取り、農業への影響を最小限に抑える方針を明らかにした。

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洪水干ばつ対策本部は、「2007年3月21日までに、湖南省・広西チワン族自治区・海南省・四川省・重慶市・雲南省・貴州省などの地区で、合計260万ヘクタールもの農地が干ばつに見舞われている」、という調査結果を出した。3月上旬と比べると、被害面積は50万ヘクタール増加し、また住民981万人と家畜919万頭の飲料水の確保に問題が生じているという。

対策本部関係者は、「3月中旬以降、四川省や重慶市などの干ばつ地区で、合計10ミリほどの降雨があったものの、干ばつを解消する量には至らなかった」と話す。また、雲南省の大部分は降雨がなく、湖南省や広西チワン族自治区は2006年冬以降、降雨量が少ないために部分的な干ばつが続いているとのことだ。中国気象局の予報によると、「干ばつ地区に降雨は期待できず、早くとも3月下旬以降になる見通し」とのこと。この深刻な干ばつ被害の解消には、長い時間がかかりそうだ。（翻訳・高口康太/編集・饒波貴子）