Record China 2012年12月21日(金) 12時15分
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21日、「マヤ暦で世界最後の日と定義された」と一部で解釈されているこの日。中国では新興宗教集団「全能神」が同様に「人類が滅亡する」との終末論を流布しており、中国当局が一斉摘発を強化している。
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2012年12月21日、「マヤ暦で世界最後の日と定義された」と一部で解釈されているこの日。中国では新興宗教集団「全能神」が、同様に「人類が滅亡する」との終末論を流布しており、中国当局が一斉摘発を強化している。同団体は中国共産党を“赤い龍”と称してその打倒を試みているとも言われ、この日に何か具体的な行動を起こすのか、その動向を注視しているという。
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中国紙・新京報など各主要メディアの報道では、公安当局は全国各地ですでに同団体の会員1000人近くを拘束している。
1990年代初頭に河南省で組織され、数々の変遷を重ねてきた「全能神」はキリスト教系の宗教組織であることを自称し、「チベット自治区以外の国内全省に拠点を持ち、会員数は数百万人に上る」と標ぼうしている。東京をはじめとした海外数カ所にも支部が存在するという。都市郊外や農村地区を中心に布教活動を行い、多くの会員が自殺したり、また殺人事件にかかわったりしたとして、中国当局は水面下で同団体をずっとマークしてきた。1995年までには、公安当局がカルト集団との認識を持っている。
同団体はある女性をキリストの転生としてあがめているが、実質的に団体を率いているのはこの女性ではなく、趙維山(ジャオ・ウェイシャン)という男性。1951年、黒龍江省の生まれで、もともとは米国の宗教団体「シャウターズ」の幹部。しかし、2001年には米国に政治亡命を申請している。なお、“女キリスト”と呼ばれる女性は趙氏の元愛人であると伝えられ、1990年に大学入試に失敗してから精神的な破たんをきたし、宗教にのめり込んでいったとされる。なお、同団体が“終末論”を唱え始めたのは今年に入ってからのこと。(翻訳・編集/愛玉)
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