Record China 2018年12月31日(月) 21時40分
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環球時報が「2018年、これらの軍事兵器が全世界を驚嘆させた」と題する記事を発表した。写真は同記事が取り上げた電磁軌道砲、DF―26中距離弾道ミサイル、H―20爆撃機、中国国産空母、055型駆逐艦、推力偏向、J―20のウェポンベイ、空中給油機。
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中国メディアの環球時報は28日、SNSを通じて「2018年、これらの軍事兵器が全世界を驚嘆させた」と題する記事を発表。今年話題になった中国の軍事技術9件を改めて論じた。
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1件目として、「電磁軌道砲を軍艦に搭載」を選んだ。電磁軌道砲(レールガン)とは電磁力を利用して砲弾を射出する装置。2018年初頭に、中国の戦車揚陸艦が電磁軌道砲とみられる砲を搭載している写真がネットに出回って評判になった。米国も電磁軌道砲の開発も進めているが、まだ実用化していない。台湾では、中国は電磁軌道砲を055型駆逐艦に搭載するとの見方が出ているという。電磁軌道砲では従来型の砲よりも砲弾の初速を飛躍的に高めることが期待されており、中国が開発する電磁軌道砲の射程は200キロメートル以上との見方もある。
2件目としては、中距離弾道ミサイル「DF―26(東風26)」の実戦配備を挙げた。4月26日に中国国防部の呉謙報道官が記者会見で明らかにした。DF―26は核弾頭を搭載し、核攻撃に対する反撃に威力を発揮するとされる。通常弾頭を搭載した場合でも正確な攻撃が可能で、米国のグアム島基地はDF―26の脅威にさらされることになったとの見方がある。
3件目には、H―20(轟20)爆撃機の開発で、大きな進展があったとみられることを挙げた。中国で発表された宣伝用動画などに、H―20の一部の可能性がある機体も写ったという。H―20については、米軍のB―2ステルス爆撃機と外観が似ているとの説もある。核兵器も通常兵器も搭載でき、有効搭載量は20トン、最大航続距離は1万2000キロメートルなどと言われている。
4件目には、中国国産空母が試験航海を繰り返したことを挙げた。初の公開試験は5月8日に開始。さらに、8月26日から、10月28日から、12月27日からと、4回の試験航海を実施した。
5件目には、055型駆逐艦が8月24日から初の試験航海を行ったことを選んだ。055型駆逐艦は中国の駆逐艦としては最大級で排水量は1万トンを超える。また、一定のステルス性も備えるとされる。記事は055型駆逐艦を「大部分の米国、日本、韓国の駆逐艦より大きく、さらに先進的」と論じた。055型駆逐艦は従来の駆逐艦艦隊ではなく、空母打撃群(空母艦隊)に編入されるとの見方がある。
6件目としては、J―10(殲10戦闘機)が推力偏向(ベクタード・スラスト)を伴う飛行を公開したことを挙げた。ジェット機の推力偏向とは、エンジンからの噴流の向きを変えることを意味し、難易度のより高い飛行の実現にも用いられる。J―10は11月の珠海航空ショーで推力偏向を用いて、いったん失速してから回復させるなど、アクロバティックな飛行を見せた。
7件目には、J―20ステルス戦闘機のウェポンベイ(爆弾槽)を開いての飛行が確認されたことを選んだ。11月11日の空軍節の飛行で公開された。遠距離ミサイル4発と近距離ミサイル2発の搭載が確認されたという。
8件目には、「翼龍」や「彩虹」といった無人機ファミリーの話題が相次いだことを挙げた。12月23日には、複合素材を全面的に採用した「翼龍1―D」の初飛行も実現したという。中国は軍事目的に利用可能な無人機の輸出に力を入れており、「翼龍」の輸出機数は100機に達したとされる。
9件目には、Y―20(運20)輸送機を改造した空中給油機が初飛行に成功したことを選んだ。記事によると、中国はウクライナから輸入したIl―78を利用した空中給油機3機を使用していたが、機数が不足しているとみられていた。Y―20が搭載可能な給油用燃料は70トン前後で、J―11シリーズやJ20の場合、6~8機への給油が可能との見方がある。(翻訳・編集/如月隼人)
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