半身不随の女性、手を使わずにチャットで友だちづくり―北京市

Record China    2007年3月26日(月) 1時16分

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出生時の障害で半身不随になった張雪玲さんは、器用にパソコンを使い、チャットで友だちを作っている。

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2007年3月20日、記者は北京市房山区に住む張雪玲(チャン・シュエリン)さんを訪ねた。彼女はパソコンの前に座り、頭に取り付けた棒を器用に使って友だちとチャットしていた。雪玲さんは出生時に脳に障害を負い、半身不随となってしまった。今は23才だが、この間ずっと彼女の母親が食事などの面倒を見てきた。

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「この子は大学に行った妹よりもずっともの覚えが早いのです。はっきりと話すことはできませんが、何を勉強しても覚えるのがとても早い」。チャットをする雪玲さんを見つめながら、母親の陸鳳(ルー・フォン)さんは言った。「もし娘の手さえ動けば、学校に行けるでしょうに」。

雪玲さんの趣味は漫画。貸本屋から借りてきた漫画を返却する前に、雪玲さんは気に入ったキャラクターを模写する。陸鳳さんは「雪玲が絵を描くときには私も手伝います。娘は消しゴムを使えないから」と言い、「この子には絵の才能がありますよ。この子はいつも絵のコンテストに参加したいと言っているんです」と説明した。彼女のもうひとつの趣味はチャット。4年前、雪玲さんの物覚えが早いのを見て、彼女の叔母がパソコンを買ってくれた。QQ(中国の代表的なチャットソフト)は彼女の大事なパートナーだ。雪玲さんはQQで友だちを作り、うれしいことや悲しいこと、恋愛などについて語り合っている。雪玲さんの友だちの多くは、彼女が半身不随で特殊な機器を使ってチャットをしていることを知らない。チャットのほかにも、雪玲さんは自らのブログも作り、生活の悲喜こもごもを記録しているという。(翻訳・高口康太/編集・佐々木康弘)

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