領土主張の新パスポート、国民からも不満―中国

Record China    2012年11月29日(木) 13時30分

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27日、中国政府が新たに発行を始めたICチップ付きパスポートが国際的な紛糾の火種となっており、中国国民の間からも不満の声が出ている。

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2012年11月27日、英BBCによると、中国政府が新たに発行を始めたICチップ付きパスポートが国際的な紛糾の火種となっており、中国国民の間からも不満の声が出ている。パスポートに印刷された地図で、周辺国との間で領有権で争われている地域が中国の領土として描かれている。

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中国政府は問題となっている地域・海域は中国のものであり、たとえ領有権が争われているとしても地図に中国の領土として描くのは当然だとしている。

新パスポート発行を受け、中国との間で領有権を争っているフィリピン、ベトナム、インドなどが抗議して対抗策を打ち出しており、新パスポートを所持している中国人に対して「ビザのスタンプをパスポートに押さない」などの特別な規制措置が取られている。

こうした状況に中国国民の間でも議論が活発となっている。あるネットユーザーは「正規の手続きを踏まないで、わざわざ紛争を悪化させるなど愚の骨頂、物笑いの種だ」と指摘。また、「領土問題は政府が解決すること。一般市民を領土紛争の最前線に立たせるようなことをするな」という意見や、「パスポートに印刷する必要はない」「中国のパスポートはもともと使い勝手が悪いのに、余計なことをしないでくれ」といった意見も。

中国政府は印刷された地図について、特定の国・地域を対象にしたものではないとし、関係国に理性的な態度で冷静な対応を求めている。(翻訳・編集/岡田)

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