満員列車で40時間、ひざを痛めて緊急入院―北京市

Record China    2007年3月23日(金) 12時21分

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中国正月を実家のウルムチ市で過ごした青年・趙鵬。天津の学校に戻るため列車に乗り、ウルムチ〜北京間を40時間以上もかけて満員列車で移動した。列車では立ちっぱなしだったために、なんと急性滑膜炎を発症。歩くこともままならず、病院に運ばれた。

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2007年3月20日、新疆ウイグル自治区ウルムチ市出身の21歳の青年・趙鵬(ジャオ・ペン)さんは、満員電車で押し潰されたことが原因で、急性滑膜炎を発症するという災難に襲われた。趙さんは、歩くことさえできなくなってしまったという。

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中国正月を実家で過ごした趙さんは、天津市の大学に戻るため、ウルムチ〜北京間を40時間以上もかけて満員列車で移動した。北京到着後に足が重くなったと感じた彼は、故郷で治療をしたいと思い空港に向かったが、歩くことすらままならず、飛行機に乗る許可を得ることができなかった。そのため午後8時30分、北京首都空港から市内の病院へと強制的に運ばれたという。趙さんは担架に乗せられ、顔をしかめながら時々うめき声をあげ、「ひざが痛い。動く度にきりきり痛む」と訴えていたそうだ。

天津市の中国民航大学に通う趙さんは、「列車の中では、40時間以上ずっと立ちっぱなしだった。空席がなかっただけでなく、満員でしゃがむこともできなかった。駅に停まった時にホームに出て体を動かすこともできなかった。身動きすらできないほどギュウギュウ詰めでした」と話す。そして、車内では疲れを感じただけで、体の異常はなかったという。「でも列車を降りたら、太ももが鉛みたいになっていることに気づいた。歩くことさえ辛かった」と話した。

趙さんは、少し休めば回復すると思っていたが、日に日に足の状態は悪化。同級生からカンパをもらって、ウルムチに帰るために北京空港へ行ったが、病院に運ばれ急性滑膜炎と診断された。残念ながら飛行機には乗れなかったが、父親が見舞いのために、現在北京に向かっているそうだ。(翻訳・高口康太/編集・饒波貴子)

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