立ち退き拒否の住人、理由は「800万で建てたのに、補償はたったの340万」―浙江省温嶺市

Record China    2012年11月25日(日) 6時50分

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22日、「最もハチャメチャな立ち退き拒否」と大々的に報じられた、浙江省温嶺市の道路の真ん中に建っている家屋の持ち主に、立ち退かない理由について聞いてみた。

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2012年11月22日、「最もハチャメチャな立ち退き拒否」と大々的に報じられた家屋の持ち主に、立ち退かない理由について聞いてみた。23日付で華西都市報が伝えた。

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話題の家屋は中国浙江省温嶺市大渓鎮下洋張村にある。駅前通りの整備計画で立ち退きを拒否したことから、幅数十メートルの道路の真ん中に取り残されたように建っている5階建ての家だ。この家屋の持ち主、67歳の羅保根(ルオ・バオゲン)さんに詳しい状況を尋ねた。

この家に現在住んでいるのは羅さんと奥さんの2人だけ。以前は息子と嫁、孫2人の6人で住んでいたという。2001年に60万元(約800万円)以上を払って建てた家だ。2年前に政府が提示した立ち退きの補償額はわずか26万元(約340万円)。立ち退いたとしても新しく家を建てるには到底足りない。貧しくて貯金もなく、羅さん夫婦は仕方なくここに住んでいる。建物の両側はすでに崩れかけているし、雨が降ったら雨漏りがする。泥棒も心配だ。

同村の担当者も「羅さんの状況は把握している。故意に立ち退かないのではなく、補償が少なくて立ち退けないのだ」と同情的だ。大溪鎮政府は22日、羅さん世帯について、「政府職員による度重なる思想工作の結果、立ち退きの補償政策を受け入れることで基本的に合意している」と発表した。しかし、当の羅さんは同日夜、「立ち退きに合意などしていないし、引っ越しもしない。新しく家を建てるには80万元(約1060万円)以上かかる。政府の提示額とは差がありすぎる」と反論している。(翻訳・編集/本郷)

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