太った女が妊婦を装い、路上詐欺―黒竜江省牡丹江市

Record China    2007年3月23日(金) 1時48分

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2007年3月21日、黒竜江省牡丹江市の道端に座っていた、ひとりの女。「出稼ぎに行った夫が、身重の自分を残して帰ってこない」、と訴えていた女だが、それは真っ赤な嘘で、実は詐欺の常習犯だった。女を哀れんだ通行人は、まんまとだまされてしまった。

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2007年3月21日正午ごろ、黒竜江省牡丹江市・平安街の道端に、眼鏡をかけた太めの女が座っていた。女の脇には、中国語と英語の文字が書かれた薄汚れた紙があり、その紙には「私は農村で教師をしていました。私の夫は職を失った後に、この街に出稼ぎに来ましたが、私に隠れて工場の女工と不倫をし、故郷に戻りません。それでどうしようもなくて、私はお腹にいる子どもと一緒に夫を捜すためにこの街にやってきました…」と書かれていた。

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道行く人々は女を哀れに思い、次々とお金を恵んだ。しかし女は、お金を受け取りながらも、周囲を異常なまでに警戒。それは警官が来たら逃げるためであったが、実際に警官が来た時に女は、パニック状態になり「わかりません、わかりません。本当に妊娠しているかどうか、わからないのです!」と自ら口走ってしまった。

その言動を不審に思った警官は、女を連行し取り調べを始めた。結果、その女は貴州省凱里市凱棠郷出身の張桂蘭(チャン・グイラン)で、年齢20歳。1年程前から、北京・長春・吉林・延吉などで、この日と同じような詐欺行為をしていたことが判明した。ここ牡丹江市では、わずか1時間で142元(約2130円)もの金額を得ていた。また、所持していた教師の身分証明書は10元(約150円)で作った偽物で、中国語と英語で書かれた訴え文は30元(約450円)で書いてもらったものだという。実のところ夫は5才の娘とともに、故郷で農民生活をしているということだった。

警察の叱責を受けた張は詐欺行為を反省し、2度とやらないと誓ったという。同時に警察は、「近年このような詐欺が増えている。だまされないように、各自注意が必要だ」と市民へ忠告した。(翻訳・高口康太/編集・饒波貴子)

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