中国人観光客、欧州のシェンゲンビザと英国ビザの同時申請が可能に―中国メディア

Record China    2012年11月24日(土) 14時41分

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22日、英政府は中国人観光客に対するビザの発給簡素化を決定。欧州の多くの国を自由に回れるシェンゲンビザと英国単独ビザの申請が同時にできるようになる。写真はロンドンの大英博物館。

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2012年11月22日、北京青年報(電子版)によると、英国国境局は中国人観光客に対するビザ(査証)発給手続きを簡素化する方針を決定した。これにより欧州25カ国への移動が可能なシェンゲンビザ(査証)と英国入国ビザの申請が同時にできるようになる。

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英メディアによると、英国国境局のロブ・ホワイトマン氏が近いうちに訪中して詳細を発表する。英国はシェンゲン協定に加盟しておらず、英国に入国するには単独でビザの取得が必要。しかし厳しい審査と煩雑な手続きが待ち受けており、中国人観光客が英国訪問を躊躇する一因になっている。

英国政府観光庁の戦略・PR部門の責任者は「ビザ発給の手続きは、これまでにオンライン申請や中国語での案内、必要書類の簡素化など、何度も改善されている。今後数カ月以内には、さらに一歩踏み込んだ政策が発表される見込みだ」と語った。同庁のデータによれば、2011年に英国を訪れた中国人観光客は過去最多の15万人。同時期にフランスを訪れた中国人観光客は120万人に上った。英観光業界は複雑なビザ発給手続きが中国人観光客の足を遠ざける原因になっていると指摘。このため観光業界と商工界は中国人に対するビザ発給手続きの簡素化を政府に訴え続けてきた。

アーセナルFCの市場セールス担当者は「政府がこの問題に気づいてくれて嬉しい。英国を訪れる中国人観光客1人当たりの平均消費額は1600ポンド(約21万円)で、そのほかの国の観光客の約3倍の数字だ」と話す。英内務省の報道官も「中国は英国にとって重要な市場の1つであり、英国は中国からの訪問者や投資が増えるよう、引き続きサービスの改善に努めていく」とコメントした。英政府の目標は2015年までに中国人観光客の数を今の3倍にまで引き上げ、毎年50万人としている。(翻訳・編集/本郷)

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