中国はSu―57を100機購入?「ロシアの予測は外れた、なぜならJ―20の方がずっと優秀だからだ」―中国メディア

Record China    2018年11月29日(木) 0時50分

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新浪網は「ロシアメディアは中国がSu―57を100機購入すると予測したが、J―20よりもずっと遅れている」とする記事を掲載した。写真は2014年珠海航空ショーで披露されたロシアのSu―35。同機の場合、中国は空軍力の空白を埋めるために輸入したという。

中国メディアの新浪網は27日、「ロシアメディアは中国がSu―57を100機購入すると予測したが、現在ではJ―20(殲20)よりもずっと遅れている(戦闘機だ)」と題する記事を発表した。

記事はまず、ロシア国防省が運営するテレビ局のズベズダが最近になり、Su―57を紹介する番組を放送したとして、国外売り込みのための宣伝だったと考えられると主張。さらに、ロシアメディアは8年前(2010年)にロシアの武器の世界に対する輸出予想を報じたとして「楽観的にも、中国は21世紀中葉までSu―57を100機買い続けると見積もった」と紹介した。

Su―57はロシア・スホーイ社が開発し2010年に初飛行させた戦闘機。設計段階の名称はT―50だったが韓国に同名の練習機があるため、開発計画名のパク・ファ(PAK FA)で呼ばれることが多かった。2017年8月になり、ロシア国防相関係者が、正式名称はSu―57と明らかにした。

記事は、米国がF―22ステルス戦闘機を配備したことで、「ロシアはいても立ってももいられないほど不安になり、Su―47からMiG―1.44まで、各種の試験機を次々に出現させた。しかし、経済が疲弊したロシアはかつてのソ連と同様に試験機を急いで現役化したが、最後に無理やり現役にしたSu―57も、人々を満足させたわけではない」と、ロシアの戦闘機開発を酷評した。

記事はさらに、中国が2015年にSu―35を24機購入することでロシアと合意した際にも、中国が開発中だったJ―20の性能に疑問を感じるようになった人がいたと紹介。ロシアが「筋肉美を見せつける」ようなSu―57の宣伝をしたことで、「Su―57が売りに出された場合に中国は購入するのだろうかと考えてしまう中国人も多いだろう」と論じた。

記事はしかし、Su―57には性能と位置づけの問題があると主張。中国の戦術は、少数の精鋭機に遠距離の目標を最初の一撃で「斬首」することだと主張。「Su―57はステルス性の面で、世界一流のJ―20に遥かに劣る」と論じた。

記事は続けて、Su―57のウェポン・ベイ(爆弾槽)には明らかに設計上のミスがあると主張。機体内部空間の利用率が悪いため、搭載できる兵器の量が大きく限られてしまうと指摘し、機体外部に吊るすならば、中国が保有するJ―10やJ―16でも同様の任務をこなせ、しかも搭載量も多いと論じた。

また、Su―57の製造は「ロシア式の粗雑さ」があり、米国の戦闘機製造の水準とは甚だしい差があるため、Su―57は「もともとみじめなステルス性能が、さらに割引される」と主張。しかも、機体寿命も短く、整備スタッフにも大きな負担をかけるとした。

記事はJ―20の製造技術は世界のトップレベルで、稼働数は確保されると主張。Su―57を購入した場合、ロシアがきちんと納入できるかどうかも未知数と論じた。

エンジンについては、自国開発のものよりロシア製が優れているとして、Su―57が搭載するエンジンを「ロシアの航空エンジンの基礎がそこにある。中国はやはり参考にすべきだ」と主張する一方で、「ロシアのエンジン測定標準はとても『ゆるやか』だ」と論じ、「具体的性能については、疑問符がつく」と、やはり酷評した。

記事は、電子技術については中国の方が優れているとして、ロシアがSu―57などに中国の電子技術を導入して自国空軍戦力を大きく向上させるための実験目的でSu―57が中国に引き渡されることはあっても、中国がかつて遠距離攻撃能力などを求めてSu―35を購入したように、自国の空軍力の空白部分を埋めるためにSu―57を導入することはないと断定した。(翻訳・編集/如月隼人

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