中国軍、空母で変わる海洋戦略―香港メディア

Record China    2012年11月19日(月) 9時0分

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16日、中国人民解放軍海軍にとって初の空母の存在は、これまでの防衛的な海洋戦略から、より積極的な海洋戦略に方針を転換させるものだと香港メディアは指摘する。写真は空母「遼寧」。

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2012年11月16日、香港の亜洲時報在線は、「中国空母が米海軍の再考を促す」と題した記事を掲載した。環球網が伝えた。

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高度な軍事技術や資源の欠乏から、中国の軍事戦略の概念は防御が基礎になっていた。対艦巡航ミサイル、ASBM(対艦弾道ミサイル)、ステルス性ディーゼル潜水艦、原子力潜水艦を持っていても、中国は反介入戦略(接近阻止・領域拒否戦略)をとり続けてきた。

この反介入戦略に対し、米国は海空一体作戦と連合作戦で対抗してきた。前者は反介入戦略のみに対応するものであり、後者は中国軍の西太平洋への勢力拡大を阻止するものである。米国の専門家は、中国解放軍海軍は包括的な海軍演習を実施する能力を増強したとの見方を強めている。

中国空母の出現は、米国とその盟友国に論議を引き起こした。その主な論点は中国がこれまでとってきた反介入戦略を改め、進入禁止区域を宣言する可能性が高いというものだ。このため米国とそのパートナーは「21世紀における海上軍事力の共同戦略」とは異なる、さらに具体化された海洋戦略を構築する必要性に迫られている。中国の空母に対して、米国は「米国版反介入戦略」を導入すべきなのだ。そのためには太平洋司令部にズムウォルト級ミサイル駆逐艦を配備するなどして、前線作戦用のプラットフォームを展開しなければならない。冷戦時のように中国の海洋戦略に対して米国は単独で立ち向かうことなく、盟友国と戦略や作戦、戦術責任を分担していくことが必要だ。(翻訳・編集/本郷)

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