2012年11月15日、記者は先週末、北京市豊台区の広汽トヨタ嘉城小紅門店を取材した。すでに退勤時間が迫っていたが、車を見に来た消費者の姿が目立った。近日中の購入を予定している張さんは、「安心保証サービスが受けられると聞いたため、以前よりも安心して日本車が購入できるようになった」と語った。北京青年報（電子版）が伝えた。

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これは北京市場における日本車の縮図と言える。10月中旬・下旬より、東風日産、東風ホンダ、広汽トヨタなどの日系合弁会社が安心保証などのサービスを開始すると、過去数週間内に日本車の北京市場における販売が回復を始めた。消費者の購入時の懸念が減り、販売店を訪れる人が増加した。東風日産などのブランドは、販売も人気も通常の8割まで回復している。

11月と12月は自動車購入の小ピーク期とされている。これまでの低迷による損失を取り戻すため、日本車はマーケティング活動を強化し、年末に今年の販売台数を押し上げようとしている。車を購入もしくは買い換えた場合、金の延べ棒がプレゼントされるというキャンペーンを実施している日系車メーカーもある。日本自動車メーカーもまた、販売店の売上目標を下方修正しており、負担を軽減している。

◆販売が8割まで回復、安心保証が人気のカギ

東風ホンダ北京国機隆盛店の付莉莉（フー・リーリー）総経理は、「北京地区は全体的に回復傾向を見せており、販売が通常の約8割まで回復している」と語った。北京市場では現在、東風日産、東風ホンダ、広汽トヨタなどの日本ブランドの販売店が、これまでの低迷からの脱却を開始しており、販売台数と人気が回復している。東風南方亮馬店の陳琳琳（チェン・リンリン）販売総監は、「当店の人気が急速に回復しており、年間の販売目標の達成が可能となった」と述べた。

日本ブランドが10月に発表した安心保証などのサービスが効果を発揮し、市場の自信を高めている。広汽トヨタ嘉城小紅門店の市場部の担当者は、「当店が先ほど開始した『安心購入保険』は現在も実施中で、当店の人気回復を力強く支えている」と話した。

◆金の延べ棒をプレゼント

日本車は今年最後の2カ月で業績回復を実現するため、さまざまな販促を実施している。北京東風日産の販売店は、ティアナやSUVなどの指定車種に買い換えた場合、10グラムの24金をプレゼントしている。広汽トヨタの一部の販売店もまた、10グラムの金の延べ棒を1等賞とする、購入者を対象とする抽選活動を実施している。

通常通りの優遇の他に、日本車の11月の販促は特色を重視している。東風日産のオーナーは、他者に同社の自動車の購入を推薦し、条件を満たした場合、金のコインが獲得できる。長安マツダがこのほど開始した共同購入活動によると、要求に基づき共同購入に参加した消費者は、通常通りの割引からさらに1−5％の割引を受けることができる。金融サービス面では、広汽トヨタ嘉城小紅門店が「ゼロ金利、ゼロ手数料」の「ダブルゼロ」プランを実施し、ヤリス（ヴィッツの海外モデル）が1日最低44元（約550円）で購入できる。（提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/TF）