＜日中経済・新事情＞

関連用語：日立産業制御、交通流シミュレーションシステム、中国、東南アジア / プリンスホテル、ラグジュアリーブランド、The Prince AKATOKI、広州 /オリコ、大阪地下街、WeChat Pay / JOGMEC、中国国家石油備蓄センター（NORC）、研修

●日立産業制御、最新版の交通流シミュレーションシステムを日中などで発売

日立産業制御ソリューションズは20日、交通流シミュレーションシステムの「TRAFFICSS」（トラフィックス）に、さらに精緻な機能を追加した「TRAFFICSS OD 1 Ver3．1」を同日から日本、中国、東南アジア地域で販売すると発表した。

従来の「TRAFFICSS」と比べて、信号のない交差点での横断歩行者の影響やバスや路面電車などでの利用者数や支払い方法（現金、ICカード）などの情報を元に停車時間を考慮した交通流シミュレーションが可能になった。

顧客として想定するのは建設コンサルタントやゼネコンの道路施策立案関係。より現実に近い精緻なシミュレーションに基づきさまざまな道路施策の効果や課題を定量的かつ視覚的に評価することができるという。

スマートフォンやヘッドマウントディスプレイを使用することで、交通流シミュレーション結果を車や路面電車などの視点から仮想現実（VR）の体感も可能。道路施策や施策実行後の生活への影響などについて事業発注者や住民の理解向上のためにも役立てられる。国内外に向け、今後2年間で20システム、請負業務100件の受注を目指す。

●プリンスホテル系海外ラグジュアリーブランド「The Prince AKATOKI」が広州に進出

プリンスホテルの子会社であるStayWell Holdings Pty Ltd（本社・オーストラリア・シドニー）が中国で展開するホテル運営子会社StayWell Hospitality Managementが、Guangzhou Xiehe Precision Medical と新ホテルの運営受託に関する契約を締結した。ホテルは海外で展開するラグジュアリーブランド「The Prince AKATOKI」として、2019年冬以降に広東省広州国際バイオアイランドで開業する。The Prince AKATOKI」ブランドのホテルの設立は英ロンドンに次ぐ2回目の発表。

ホテルは標準49平方メートルのゆったりとした客室が全275室のほか、レストラン・バー、会議室、SPA、プール、ジム、クラブラウンジ、ビジネスセンターなどを設ける。メディカルセンターも併設されることから、療養目的や医療関係者をメインターゲットにする。

プリンスホテルは世界の主要都市に「The Prince AKATOKI」を展開する考え。

●大阪「なんばウォーク」などの店舗にWeChat Pay―外国人買い物額5割超の中国客に対応

オリエントコーポレーション（オリコ）は20日、大阪地下街が運営する地下街「なんばウォーク」、「ホワイティうめだ」、「あべちか」の対象46店舗が21日、訪日中国人向け電子決済サービス「WeChat Pay（微信支付、ウィーチャットペイ）」の取り扱いを開始すると発表した。

大阪の地下街では、訪日外国人の買物額の53．2%が中国人客による。8月に導入した「Alipay（支付宝、アリペイ）」に加え、ウィーチャットペイを導入する。導入店舗も順次増やす。

●JOGMEC、中国の国家石油備蓄基地関係者を対照に研修を実施

石油天然ガス・金属鉱物資源機構（JOGMEC）は20日、中国国家石油備蓄センター（NORC）と10月21日から11月3日まで石油備蓄の運営、管理に関する研修を実施したと発表した。

NORCをはじめとする中国の国家石油備蓄基地関係者14人が、JOGMEC東京本部および鹿児島県における備蓄基地3基地での研修に参加した。

NORCとの石油備蓄の運営、管理に関する研修は、2016年度、17年度に続く3回目。（翻訳・編集/如月隼人）