2018年11月19日、参考消息は、中国国内で開かれたマラソン大会でゴール直前にボランティアから中国国旗を渡された中国人選手が国旗を路上に捨て去ってゴールした問題を、シンガポールや香港のメディアも報じたことを伝えた。

18日に中国江蘇省蘇州市で行われた女子マラソン大会で、アフリカ人選手とゴール目前でデッドヒートを繰り広げていた中国の何引麗（ハー・インリー）に、ボランティアがウイニングラン用の中国国旗を手渡した。これでペースを乱された何は失速、国旗を路上に落として追い上げようとしたが及ばず、2位に終わった。

レース後、国旗の扱いについての議論がネット上で噴出。何本人は「国旗が雨で濡れており、腕もこわばっていたので落としてしまった」と釈明し、故意に落としたのではないことを強調している。

シンガポール紙・聯合早報道は19日、状況を詳細に説明するとともに、中国中央テレビ（CCTV）の解説者が「選手にとっては一番の山場に邪魔が入って影響を受けた。これを見た経験豊富なアフリカ選手がスパートを仕掛け、大きな歩幅を生かして優位に立った」とコメントしたことを紹介した。

また、香港紙・経済日報は「国旗を持ってマラソンする必要はないとネットユーザーが不満を抱いている」と題し、中国本土のネット上に寄せられている何への声援や支持を伝えた。（翻訳・編集/川尻）