Record China 2019年2月22日(金) 17時10分
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中国メディアの澎湃新聞は21日、「中国卓球が育てた“オオカミ”が大きくなった、日本卓球最大の優位性はどこにあるか」と題する記事を掲載した。写真は伊藤美誠。
中国メディアの澎湃新聞は21日、「中国卓球が育てた“オオカミ”が大きくなった、日本卓球最大の優位性はどこにあるか」と題する記事を掲載した。
記事は冒頭、「2年前のアジア卓球選手権で、17歳の平野美宇が丁寧(ディン・ニン)、朱雨玲(ジュー・ユーリン)、陳夢(チェン・モン)の中国の主力3人を破って優勝した。それ以降、ずっと『オオカミが来た』と言われ続けてきた。そして2年後、オオカミは群れとなった」とした。平野の優勝以降、伊藤美誠、張本智和、早田ひななど、若い実力者が次々と現れていることを指している。
記事は、先日のポルトガルオープンで元世界ランク1位の劉詩ブン(リウ・シーウェン)を破った早田ひなについて、「彼女の爆発は決して意外ではなく、早くから早田が中国最大の脅威になると予測していた人もいた。彼女は今や、平野、伊藤、張本らと並び、日本卓球黄金世代の一人だ」と評価した。
その上で、「さらに感慨深いのは、彼らがいずれも2000年代生まれだということ。張本に至っては15歳だ」とし、平野美宇のコーチを務める中国人の張成(ジャン・チョン)氏が「ほかの国では、国内リーグのトップ選手数人は20歳過ぎであることが一般的。欧州ではもっと高い。しかし、現在の日本の大会は十代の選手ばかり。これは珍しい」と評したことを伝えた。
そして、日本の2000年代生まれが台頭してきた理由について、「そのうちの一つは、中国卓球による影響と無関係ではない」と紹介。例として、平野らのコーチがかつて国内でプレーした中国人であることや、張本の両親がいずれも中国の卓球選手だったこと、16年3月のカタールオープンで丁寧の練習相手を務めた早田が丁寧から「私を超えてね」と激励されたことなどを挙げた。
また、日本が「挙国体制」で若手育成に取り組んできたことにも触れており、昨年、7歳以下を対象とした育成事業が始まったことを紹介。前出の張氏は「日本は確かに、人、物、資金面で大きな投資をしている。練習相手からコーチ、フィジカルトレーナーまで、大きなサポートをしている」「日本はここ数年、世界でも独特の人材育成方式を模索してきた。有望な選手は幼い頃からマンツーマン、有名になると4~5人がつく」と解説したという。
記事は、中国卓球界のレジェンドと称される同国卓球協会の劉国梁(リウ・グオリアン)会長が昨年、対中国選手の勝率で伊藤は7割を、張本は5割をそれぞれ超えていることを挙げ、「以前の日本の主力だった福原愛や石川が2割に届かなかったことを考えれば、本当に驚くべき数字だ」と述べたことを紹介。「劉会長の懸念が絶えず現実のものとなっている。伊藤のプレーを研究しているうちに、早田も出てきた。オオカミは1匹から群れになった。この流れは、中国には防ぎようがない」と伝えている。
そして、張氏は東京五輪の本命は中国としつつも、両者には「守る者と攻める者」という立場の違いがあるとし、「守る方が攻めるよりも難しいことは、誰もが知っている」と指摘。「若い選手の恐ろしいところは未知数であること。プレーが固まっていないからこそ、状態が悪い時は誰にでも負けてしまうが、良い時には誰にも止められない。中国が最も懸念しているのはそこだと思う」と語ったという。(翻訳・編集/北田)
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