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「トランプ大統領が北朝鮮への食糧支援を支持」韓国の発表内容を米国は省略

Record China    2019年5月8日(水) 11時50分

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8日、韓国・中央日報によると、韓国大統領府は「米国のトランプ大統領が文在寅大統領との電話会談で、韓国による北朝鮮への食糧支援を支持する考えを示した」と発表したが、米ホワイトハウスの発表文には同内容が含まれていなかった。写真は南北境界。

2019年5月8日、韓国・中央日報によると、韓国大統領府は「米国トランプ大統領が文在寅(ムン・ジェイン)大統領との電話会談で、韓国による北朝鮮への食糧支援を支持する考えを示した」と発表したが、米ホワイトハウスの発表文には同内容が含まれていなかった。

記事によると、ホワイトハウスは「トランプ大統領と文大統領は北朝鮮関連の最近の動向と最終的かつ完全に検証された非核化の達成方法について議論した」という短い文章を発表した。

ホワイトハウスが発表文からトランプ大統領の食料支援発言を省いたことについて、記事は「閣僚らと温度差がある」と指摘している。トランプ大統領は先月11日の米韓首脳会談でも文大統領に「人道的支援には同意する」と述べていた。しかしポンペオ長官は今月5日にABC放送とのインタビューで「北朝鮮の人口の50%が深刻な栄養失調の危険にさらされているが、核兵器を保有している限りは危険が続くことを理解しなければならない」とした上で、「人道的支援は認められる。つまり、制裁も北朝鮮に食料品の購入を認めている。土曜日(4日)の(飛翔体)発射を見て、その資金を北朝鮮住民のために使えたのにと考え、非常に残念な気持ちだった」と話したという。これについて記事は「核・ミサイルに投資するのではなく、住民のために食料を購入せよという意味だ」と説明している。

また、ワシントンの外交消息筋も「今月9~10日に訪韓するスティーブン・ビーガン北朝鮮特別代表が食糧支援に非核化交渉への復帰などの条件を付ける可能性がある」と話しているという。ただ、国連決議案でも認められている人道的食糧支援に交渉復帰などの条件を付ける場合、それを金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が認める可能性は低いとみられている。

これについて韓国のネットユーザーからは「食糧支援を行っていいかどうかは韓国国民に尋ねるべきだ。文大統領個人のお金ならトランプ大統領に尋ねてもいいけど」「トランプ大統領が支持しようがしまいが、食糧支援は駄目!」「韓国経済は不調だ。米の値段が急上昇し、韓国にも満足に食べられていない人が多い。それなのにミサイルを撃つ北朝鮮に米を贈る?国民の税金で?」「ミサイルをつくる資金でいくらでも食料を買える」「文大統領は本当に韓国の大統領なの?。まるで金正恩の秘書室長のよう」など、北朝鮮への食糧支援に否定的な声が上がっている。

また、「北朝鮮を支援することの最大の問題は、米韓同盟が崩壊してしまうこと。米韓の信頼が崩れてしまうことだよ」「北朝鮮に攻撃されることが怖いのではなく、米国に愛想を尽かされそうで怖い」など、米韓関係を心配する声も多く見られた。(翻訳・編集/堂本

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