成都のパンダの赤ちゃん、「オレオ」はビスケットの宣伝利用?―中国

Record China    2012年11月2日(金) 19時9分

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1日、ロンドン五輪の開催初日7月28日に四川省の成都パンダ繁殖基地で生まれたジャイアントパンダの赤ちゃんの名前がインターネット公募され、10月29日、8000件の案の中から「奥莉奥(オレオ)」に決定した。写真は四川省の保護センターのパンダ。

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2012年11月1日、ロンドン五輪の開催初日7月28日に四川省の成都パンダ繁殖基地で生まれたジャイアントパンダの赤ちゃんの名前がインターネット公募され、10月29日、8000件の案の中から「奥莉奥(オレオ)」に決定した。しかし、中国のネット上では、賛成の意を表す声のほか、この名前が米食品メーカー「ナビスコ」が販売する人気ビスケット「オレオ」と全く同じであることから、特定の商品を絡ませる広告手法「プロダクト・プレイスメント(PP)」を疑う声も上がっている。これに対して、同基地の張志和(ジャン・ホージー)主任は31日、「『オレオ』という名前に商業的要素は一切ない」と否定した。中国紙・華西都市報が伝えた。

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ネットユーザーらは、パンダの名前は「広告の要素が多すぎるのではないか」「商業化の疑いがある」「(ナビスコは)いくら払ったのか」などPPを疑う声のほか、「ビスケットのオレオが一番の被害者」「商標権の侵害、それともナビスコがスポンサーになっているのか」「ビスケットのオレオは多分、パンダに自分と同じ名前が付けられるなんて思ってもみなかっただろう」など商標権侵害を疑う声を寄せている。

一方、「オレオ」という名前はかわいいパンダをうまく形容し、新鮮味もあるため、「これまでの『歓歓(フアンフアン)』や『迎迎(インイン)』より、『オレオ』のほうが特徴があっていい」「いい名前じゃない。みんなどうしてお金をもらってるとかいうの?」など、同基地の決定を支持するネットユーザーも数多くいる。

予想外の反響に、張主任は「まず『オレオ』は海外のネットユーザーが考えてくれた名前で、ギリシャ語では『美しい』『すばらしい』という意味がある。中国語では『奥莉奥』のほか、『奥瑞』や『欧瑞』などとも訳される。ただ、お母さんパンダの『莉莉』という名前と五輪(中国語で「奥運会」)の開幕日に生まれたという要素を考えて、『奥莉奥』にした」と釈明。「この『オレオ』はネットユーザーの投票で決まった名前で、商業化や広告提携などは一切ない」とPP疑惑を否定した。

さらに、「オレオという名前は両親、特に母親の名前と関係があり、今後パンダの科学研究過程において追跡調査をし、同じ家系のパンダを見分けるのに役立つ」とし、「ネットユーザーの投票結果と科学研究の両方を念頭に置いている」ことを強調した。(提供/人民網日本語版・編集/内山)

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