Record China 2018年10月26日(金) 14時30分
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26日、韓国・朝鮮日報は、安倍晋三首相と文在寅大統領の中国訪問を比較する記事を掲載した。写真は天安門広場。
2018年10月26日、韓国・朝鮮日報は、安倍晋三首相と文在寅(ムン・ジェイン)大統領の中国訪問を比較する記事を掲載した。
安倍首相は25日、日本の首相として約7年ぶりに中国を公式訪問した。12年の尖閣諸島国有化により悪化した日中関係の正常化が課題となる。一方、韓国の文大統領は昨年12月、高高度防衛ミサイル(THAAD)の配備決定により悪化した中韓関係を改善するべく中国を初訪問していた。
記事は「米中貿易戦争中の安倍首相の訪中と、文大統領の訪中を単純に比較することはできない」としつつも、中国の対応の違いに注目している。
安倍首相の今回の訪中には、日中平和友好条約締結40周年を記念する意味がある。記念日は23日だが、安倍首相は25~27日の日程で中国を訪れた。その理由について、記事は「習近平(シー・ジンピン)国家主席が『香港・珠海・マカオ大橋』開通式に出席するべく22~24日に広東省を訪れていたため」と説明している。一方、文大統領が訪中した昨年12月13日、習主席は南京事件80周年の追悼式典に出席した。
また李克強(リー・カーチアン)首相は、25日午後に到着した安倍首相と北京の人民大会堂で短い会話を交わした後、日中平和友好条約締結40周年の記念レセプションに出席し、非公式の晩さん会を開いた。文大統領の訪中初日、中国は北京にいた李首相の代わりに当時の張高麗(ジャン・ガオリー)常務委員兼副総理を中韓ビジネスラウンドテーブルに参加させたが、晩さん会には高官を送らなかったという。安倍首相は26日の昼食会も李首相と共にし、夜には習主席主催の晩さん会に参加する予定。一方文大統領は、中国での10回の食事のうち中国指導部との会食が設定されたのは2回のみだったことから「冷遇」論争まで広がったという。
記事は、日本が今回、経済をはじめとするさまざまな分野で合意を得るとみているが、日本の課題として「歴史問題」を挙げている。李首相は日中平和友好条約締結40周年の記念レセプションの演説で、条約締結当時に日本が戦争責任への深い反省と1つの中国原則維持を確認したと述べた。しかし北京の日本当局者は、安倍首相の首脳会談の議題に関し、歴史問題については分からないと話したという。
また記事は「米国をいかに刺激せずに中国との関係を改善させるかも課題」と指摘。北京の外交消息筋は「日本は中国との関係改善に乗り出す時は常に慎重に慎重を重ねる」とし、「尖閣諸島問題悪化以前の関係程度に正常化できればいいと考えている」と分析しているという。
中韓は文大統領の訪中の際、THAADで悪化した関係を改善することで合意した。しかし記事は、瀋陽のロッテワールド工事再開や団体観光禁止令および韓流コンテンツ禁止令の全面解除が今も実現していないなど、「中国の報復は今も続いている」と伝えている。
これに、韓国のネットユーザーからは「一人飯をしてきた文大統領は、何も感じない?」「文大統領がどんな待遇を受けてもへらへら笑っているせい」「韓国の外交は軽く見られている。文大統領は格にこだわらず誰とでも会うし、表情管理もできないから」など、待遇の違いを嘆く声が上がっている。
一方で「安倍首相は完全にトランプ大統領に嫌われた(笑)」「日本は今、米国が最も嫌がることをしている」「安倍首相は状況把握ができていない。中国が米国に勝てると思う?」「中国は分かってないね。米国に冷たくし、日本に優しくすれば貿易紛争が解決すると思っているの?」「中国と米国は今後も戦い続ける。日本はその間で苦しむだろう」などと指摘する声も見られた。(翻訳・編集/堂本)
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