中国サッカー界の大御所が苦言、「日本視察の経験が全く生かされていない」―中国メディア

Record China    2012年10月16日(火) 17時58分

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15日、中国サッカー界の大御所、金志揚氏が、若手育成に成功している日本への視察を繰り返しながら、全く生かされていない現状に苦言を呈した。写真は08年5月、中国甲級リーグ・北京理工大学の監督時代の金氏。

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2012年10月15日、中国国家代表コーチや中国スーパーリーグの監督を歴任した中国サッカー界の大御所、金志揚(ジン・ジーヤン)氏が、若手育成に成功している日本への視察を繰り返しながら、全く生かされていない現状に苦言を呈した。新浪体育が伝えた。

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サッカーの低迷に悩む中国は、めきめきと強くなっていった日本サッカーに学ぼうと、20年近くに渡り、サッカー協会主体の視察団を何度も派遣してきた。だが、全く効果がないことに業を煮やし、昨年は国家体育総局の蔡振華(ツァイ・ジェンホア)副局長を団長とする国務院(政府)サッカー調査研究チームが日本を訪れ、Jリーグなどを視察した。

金氏は日本との違いについて、「日本は本気、中国は本気さが足りない」とした上で、その差は「ジュニア世代の競技人口」にも表れていると指摘。日本は早くから若手育成に力を入れており、ジュニア世代の層も厚いが、中国はこの世代の競技人口自体が少なく、U17(17歳以下)の国家代表チームには上海、北京、広州天津の4大都市出身者が1人もいない。

金氏は、「地方出身者がダメだと言っているのではない。近代化が最も進んだ4大都市の子どもがサッカーをしたがらないのであれば、中国サッカーの未来は真っ暗だということだ」と嘆いた。

サッカー好きで知られる中国改革開放の父、トウ小平は生前、「少年時代からの育成が大切」と説いていた。金氏は「なぜ、誰もこの指示を重視しないのか。私は指導者になって20数年経つが1度もこの指示について話し合う会議に出たことはない」と中国サッカー界の意識の低さを指摘。

また、中国も日本のように少年サッカーに対する注目度が上がれば自然と競技人口も増えるとした上で、「週末に数学や英語の塾に通っている小中学生がサッカーをするようになれば、中国サッカーにもまだ希望はある」と語った。(翻訳・編集/NN)

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