パンダは1万年前まで人類のごちそうだった?専門家が明かす―中国

Record China    2012年10月12日(金) 13時43分

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10日、中国で科学技術の普及に貢献した優良書籍の表彰が行われ、最高賞を受賞した専門家がパンダと人類の歴史の秘密を明かした。

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2012年10月10日、中国・北京市で「中国科学技術普及作家協会優秀作品賞」の受賞発表が行われ、古代の動物や人類を研究する重慶市出身の専門家2人の共著が最高賞を受賞した。中国大手ポータル・網易(NETEASE)の報道。

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今年初めて設けられたこの賞は、中国で科学技術普及、日本語では大衆の科学理解、英語ではPublic Understanding Scieenceと呼ばれる分野における優れた書籍を表彰するものである。つまり、生活の向上に必要な科学技術の普及に貢献した書籍を選定するもの。第1回の大賞に輝いたのは、中国科学院古脊椎動物・古人類研究所の黄万波(ホアン・ワンボー)研究員と重慶中国三峡博物館三峡古人類研究所の魏光●(ウェイ・グアンビャオ/●=「風」に「火」3つ)所長による共著「パンダの起源」。

受賞者の1人である魏氏が地元紙・重慶晨報の取材を受け、人類と共に800万年の歴史を歩んできたパンダについて、あまり知られていないトリビアを語った。自然での共生関係から愛玩動物として珍重されるようになるまで、人類とパンダをつなぐ長年の関係の途中には、“捕食・被食関係”という驚くべき歴史が存在したという。その時期は100万年前から1万年前にさかのぼる。この時期のものとして出土したパンダの化石からは、人間によって撲殺されたような痕跡がはっきりと確認できる。

なお、当時のパンダは現在のような大型動物ではなかったらしい。200万年前の時点では、大型犬ほどの大きさだったという。その証拠ともなっているのが、出生時のパンダの驚くべき小ささだ。体重100キロあまりの親から生まれるパンダの赤ちゃんは平均して70〜180グラム。これが1年でおおよそ6キロにまで成長するという。(翻訳・編集/愛玉)

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