Record China 2018年10月17日(水) 23時40分
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広東省広州市に置く宏大爆破は15日、開発してきた超音速巡行ミサイルが飛行実験に成功して終了したと発表した。同社は鉱山やトンネル建設工事での爆破作業を手掛けてきた企業。写真は中国北部で観測されたHD―1と見られている飛翔物体。
広東省広州市に置く宏大爆破は15日、開発してきた超音速巡行ミサイルが飛行実験に成功して終了したと発表した。同社は鉱山やトンネル建設工事での爆破作業を手掛けてきた企業だ。
同社が開発中の超音速巡行ミサイルはHD―1と呼ばれる。発表によると、中国北部の某基地で発射システム、ミサイルの動力システム、飛行制御システムを実証する超音速飛行実験を行った。発射や飛行モードの変更など、定められていた各項目が基準を満たし、実験は成功したという。
なお、ミサイル名のHD―1の由来は伝えられていないが、同社社名にある「宏大」のローマ字表記の「HonDa」によると見られる。
実験は15日に終了したとされたが、北京など中国北部の多くの地域では11日夜に、光を発し軌道を変えながら飛翔する物体が観測されており、HD―1の飛行そのものは11日に実施されたとの見方が出ている(写真)。
HD―1は固体燃料式で、輸出用に開発中とされる。固体燃料式のミサイル/ロケットの燃料は広い意味で「火薬」の一種であり、長年にわたり爆破業務を手掛けてきた宏大爆破が固体燃料式のミサイルを手掛けるのは、方向性として整合性があると言える。
宏大爆破はHD―1について、今後も適応性、安定性、信頼性を試験する必要があると説明し、株式などの投資家に対してはHD―1の開発についてはリスクがあると注意を喚起した。
宏大爆破は広州市政府が1988年に設立した広東広大爆破工程が前身。筆頭株主は広東省政府が保有する広東省広業資産経営だが、深セン証券取引所に株式を上場する企業でもある。(翻訳・編集/如月隼人)
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