世界経済の成長予想を下方修正、中国は楽観視―IMF

Record China    2012年10月9日(火) 18時47分

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9日、国際通貨基金(IMF)はこのほど、米国・欧州の指導者が依然として金融危機を克服しておらず、緩慢かつ不確定な世界経済回復に影響を及ぼしていると警告した。写真は上海。

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2012年10月9日、英紙フィナンシャル・タイムズによると、国際通貨基金(IMF)は、米国・欧州の指導者が依然として金融危機を克服しておらず、緩慢かつ不確定な世界経済回復に影響を及ぼしていると警告した。IMFは最新の世界経済見通し(World Economic Outlook)の中で、来年の世界経済の成長予想を下方修正したが、中国の先行きについては楽観視している。中国新聞社が伝えた。

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IMFは現在、世界経済の成長率を、7月の3.9%の予想を下回る3.6%に修正した。「各国政府は増税と支出削減により経済成長が被る損失を過小評価している」と結論づけている。

米国議会は財政状況が「崖っぷち」に立たされるのを防ぐため、減税措置を来年度は継続せず、支出削減を行う。ユーロ圏の各国政府は経済改革の一体化に取り組み、欧州中央銀行(ECB)の債券買い入れ計画に協力する。

IMFは、「世界経済はこれまで、緩慢かつ不確定な回復の過程をたどってきたが、現在異なる問題が生じており、成長減速が持続される可能性が高い。欧米の指導者が短期的な経済面の課題について積極的に対策を講じられるかが重要だ」と表明した。

経済の不確定要素により、先進国・発展途上国の経済成長が妨げられている。しかしIMFは中国の先行きを楽観視している。

IMFは中国の今年と来年の経済成長率を0.2ポイント引き下げ、それぞれ7.8%、8.2%とした。しかしIMFは、「世界第2位の経済大国、および同地域の各国はソフトランディングを実現するだろう。このほど実施された緩和策を受け、中国経済は安定成長に向かう見通しだ」と指摘した。IMFは英国の今年の経済成長率に対する予想を0.2%からマイナス0.4%に下方修正した。

IMFは現在、英国の来年の経済成長率を、これまでの予想の1.4%を下回る1.1%としている。これは民間の金融機関のエコノミストによる予想とほぼ一致する。

IMFは、「各国政府は金融安定化と経済成長の取捨選択について、楽観的な仮説を立てている。支出削減が経済成長にもたらす損失は予想を上回るものだ」と警鐘を鳴らした。(提供/人民網日本語版・編集/TF)

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