暗殺か?金正男氏、マカオから姿消す―韓国紙

Record China    2012年10月9日(火) 14時37分

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7日、北朝鮮の金正恩第1書記の異母兄・金正男氏が今年に入って居住地のマカオから姿を消した。北朝鮮が同氏を暗殺するよう指示を下したとの報道も出ている。写真はマカオ。

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2012年10月7日、米華字メディア・多維新聞によると、韓国紙・朝鮮日報はこのほど、かねてよりマカオに住んでいた北朝鮮の故金正日(キム・ジョンイル)総書記の長男・金正男(キム・ジョンナム)氏が、マカオから姿を消したと伝えた。昨年12月に異母弟の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が権力を握った後を指して報じている。

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マカオ韓国人会のイ・ドンソプ会長は4日、電話取材に応じ、「2006年9月に米国がマカオの銀行バンコ・デルタ・アジア(BDA)に金融制裁を行い、マカオにあった北朝鮮の工作拠点は壊滅した」と話した。当時、北朝鮮はBDAに2500万ドル(約19億5000万円)を預金していた。イ会長は2000年ごろに知り合った金正男氏と昨年まで接触していたが、今年に入ってからは1回も会っていないという。

金正男氏は金総書記が死去するまで、日本のメディアを中心に取材を受け、自らの考えを語ることがあった。しかし、今年1月に中国の北京首都国際空港でマカオ行きの飛行機を待つ姿を撮影されて以来、行方不明となっている。先日、シンガポールで見かけたとの目撃証言があるだけだ。金正男氏はこれまで北朝鮮の3代世襲や金正恩氏に対し、一貫して否定的な態度を示してきた。

脱北者を装って韓国に侵入し、先月身柄を拘束された北朝鮮国家保衛部の工作員は「『金正男を捜し出して暗殺せよ』との指示を受けた」と証言している。

イ会長は「金正男氏の妻と娘(13)はまだマカオにいる」と語り、「米国による金融制裁で大打撃を受けた北朝鮮は、今後マカオを諦めざるを得ないだろう」と話した。イ会長によると、2006年までマカオには160人以上の北朝鮮関係者が住んでいたが、今では30人ほどだという。2000年代までのマカオは「金氏一族」の高級品の調達場所であるだけでなく、対韓工作の前線基地でもあった。(翻訳・編集/本郷)

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