Record China 2018年10月15日(月) 5時20分
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チベット自治区と四川省を流れる金沙江に接する山腹で11日、大規模な山崩れが発生した。発生した「せき止め」湖は水位が下がり始めたが、反対側の山腹に大規模な亀裂が発生していたことが分かった。再び崩れれば、せき止め湖が改めて危険な状態になる恐れがある。
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新華社などによると、チベット自治区と四川省を流れる金沙江に接する山腹で11日7時ごろ、大規模な山崩れが発生した。そのため金沙江でいわゆる「せき止め湖」が発生した。一時は水が流れ出したが、13日までに山腹に別の大規模な亀裂が確認された。崩落して川が再びせき止められれば、再び危険な状態になる。当局は13日、チベット自治区と四川省だけなく、さらに下流の雲南省にも警戒を強め住人の避難を徹底するよう「緊急通知」を出した。
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11日に山腹が崩落したのはチベット自治区チャムド市(漢字表記は昌都市)と四川省のカンゼ(甘孜)チベット族自治州の境界部分の右岸で、大量の土砂が金沙江に流れ込んでせき止めた。金沙江とは長江上流部を指す。青海省西部の山岳部が水源で、チベット自治区と四川省の境を南下し雲南省に入り、さらに東転して四川省に入り、岷江(びんこう)と合流して長江本流を形成する。
発生したせき止め湖は13日朝までに土砂の一部が押し流され、排出される水量が増えた。同日午前7時から9時までの間に水位は7.96メートル低下して、下流に対する危険度は減少したと考えられた。
しかし13日中に、せき止め湖上方の山腹に、幅50センチメートル、長さ300メートルのかなり大規模な亀裂が生じていることが確認された。亀裂が生じたのは11日に山が崩れたのとは反対側の右岸だった。11日の山崩れでは、大量の土砂が数百メートル落下し、川の水が反対側の岸の100メートルほどの高さまで激しく叩きつけられたために亀裂が生じたとみられている。
中央政府の系列で、長江に関連する自然災害への対策を管理する長江防汛抗旱総指揮部は13日の段階で、チベット自治区、四川省、さらに下流の雲南省に向け、せき止め湖が一気に水を放出した場合に被害が発生すると考えられる地域では「じゅうたん式」に全住民を確認して避難させ、人命の安全を確保するなどの内容を含む「緊急通知」を出した。
金沙江左岸が崩れた場合、川が改めて完全にせき止められ、水量が増え危険度が増す恐れがある。(翻訳・編集/如月隼人)
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