Record China 2018年10月14日(日) 8時0分
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12日、新民晩報は、築地から移転した豊洲市場が直面する困難について紹介した。写真は築地市場。
2018年10月12日、新民晩報は、築地から移転した豊洲市場が直面する困難について紹介した。
記事は、東京築地市場が6日、83年の歴史に幕を閉じ、「新築地」となる豊洲市場が11日に正式にオープンしたと紹介。豊洲市場の敷地は築地の1.7倍で、建物が密閉型であるため低温を保って魚や野菜類の鮮度を保つことができるほか、衛生面でも管理が強化されていると伝えた。
一方で記事は、「豊洲市場が築地市場のような伝説をつくり出せるかについてはさまざまな問題がある」と指摘。その1つに、「人々の人気を集めることができるかどうか」を挙げた。豊洲市場は築地から2キロしか離れていないものの、「心理的な距離は測ることができない」と指摘。フランスのマルセイユから来たミシュラン2つ星レストランの料理人が、「雰囲気が築地とは違う」と感じていることを紹介。築地市場について旅行ガイドブックのロンリープラネットが、「世界を見ても、ここのようにうるさくて雑然としていながらも整然としているところはない」と評価していたことにも言及した。
また、「築地市場は80年以上の歴史の中で経営の道を模索してきた」と指摘。文字通りの「東京の厨房」で、毎日4万人が出入りをし、1600トンの品が販売され、1日15億5000万円の取引額になる規模で、長年にわたって東京の活力を示してきた場所と紹介。「これらすべてを豊洲市場へ移すのは難しい」と論じている。
さらに「環境問題への懸念」もあると記事は分析。豊洲市場は東京ガス工場跡地に建設されたが、有害物質が土壌に残っているのではないかとの懸念があり、移転反対の声が根強かったと紹介。東京都は地表2メートルの汚染土壌を取り除いて新たな土壌を搬入し、安全検査に合格したと発表したものの、地下水から基準値超えのベンゼンが検出されたことを日本メディアが明らかにしたと伝えた。
しかし、「それでも商売人は商売をしていかなければならない」とし、「移転の過程でさまざまな問題が発生して人を不安にさせたが、どんな時でも全力でいかに新鮮な魚を提供するかを考えるだけだ」との水産関係者の言葉を紹介して記事を結んだ。(翻訳・編集/山中)
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秋澤 文芳
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