2018年10月7日、中国の四川省達州市で同日午後、道路の歩道が突然陥没し数人の通行人が飲み込まれる事故が発生した。9日までに4人の死亡が確認された。北京青年報が伝えた。

地元当局は、監視カメラ映像などから陥没した穴に飲み込まれたのは4人であると発表し、8日には2人が見つかったが、いずれも病院で死亡が確認された。9日には男性と男の子遺体が見つかった。8日に見つかった男女は結婚したばかりの夫婦で、9日に見つかった2人は親子とわかっている。

事故が発生した場所にはもともと排水溝があり、その上に道路が作られた。地下には暗渠（あんきょ）があり、陥没で暗渠の破損も見られていることから、当局は「見つかっていない2人が暗渠に転落していればまだ助かる可能性はある」と語っていた。事故原因は雨水により暗渠の一部が崩壊し、それに伴い道路も陥没したと思われている。救助時に再び穴が陥没したのは暗渠の崩壊が拡大した可能性が高いとみられているが、正式な発表はない。

当局は付近の住宅の安全検査を行い、8日午前までに約200世帯が避難。さらに、救助活動がスムーズに進むよう、事故発生場所周辺の断水を実施した。（翻訳・編集/内山）