欧米のクリスマス需要が低下、中国輸出企業に影響―中国メディア

Record China    2012年9月30日(日) 14時14分

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24日、欧米の先進国では景気低迷が続き、中国各社の受注が大幅減となっている。今年のクリスマス商戦は苦戦が強いられそうだ。写真は山東省のクリスマス用品工場。

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2012年9月24日、中央人民広播電台のチャンネル「中国之声」の番組「新聞晩高峰」は、「中国は世界クリスマス用品の最大の加工国。多くの企業にとって、現在はクリスマス商戦に向けたかき入れ時で、クリスマス用品を海外に輸出するシーズンだ。海外のクリスマスシーズンは12月だが、生産を行う中国ではこのシーズンが9月に到来する」と報じた。中国広播網が伝えた。

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広東省の一部地域で取材したところ、欧米の先進国では景気低迷が続き、中国各社の受注が大幅減となっている。今年のクリスマス商戦は苦戦が強いられそうだ。

海外の取引先を持つ某社の関係者は、「クリスマスシーズンがこれまでの活況を呈することはないだろう。市場全体の需要が減少し、利益が大幅に減少している。前年と比較した場合、当社の利益は30−40%減少するだろう」と語った。

汕頭市税関の孟楊(モン・ヤン)関長は、「一部の企業、例えば陶磁器を扱う企業は、苦境に陥っている。市場が疲弊するに伴い、消費者は食器を頻繁に買い換えなくなった」と、苦しい現状を語った。

税関総署が発表したデータもまた、生産現場の判断を裏付けた。中国の8月の輸出額は前年同月比2.7%増となり、増加率が7月を上回ったが、市場の予想を下回った。7月の輸入額は4.7%増となったが、8月は2.6%減となり、過去7カ月で最低の増加率を記録した。前年同月比の増加率もまた、今年2度目のマイナスとなった。外需の疲弊、輸出入圧力の増加を受け、中国国務院(政府)は貿易の安定成長を促す8つの政策を議決した。これらの措置には、貿易会社が最も注目する輸出増値税の還付、輸出信用保険、貿易投資などの内容が含まれる。

中国商務部(商務省)の専門家の洪涛(ホン・タオ)氏は、「企業向けに安定的な政策を提供することで、企業の将来に対する自信を高めることができる。これらの新たな措置はより具体的で、効果的になった。これらの措置の実施が徹底されれば、年間成長率が10%に達するだろう」と指摘した。(提供/人民網日本語版・編集/TF)

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