Record China 2018年9月26日(水) 0時20分
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21日、韓国・イーデイリーによると、今年7月に発生した海兵隊ヘリコプター「マリンオン」墜落事故の原因となった不良部品が、陸軍ヘリコプター「スリオン」2機にも使われていることが分かった。写真はスリオンの模型。
2018年9月21日、韓国・イーデイリーによると、今年7月に発生した海兵隊ヘリコプター「マリンオン」墜落事故の原因となった不良部品が、陸軍ヘリコプター「スリオン」2機にも使われていることが分かった。
今年7月17日午後4時41分ごろ、海兵隊1師団航空隊所属のマリンオン2号機の試験飛行中、浦項(ポハン)飛行場の誘導路13.7メートルの上空でメインローターが分離し墜落する事故が発生。この事故により、搭乗していた5人が殉職した。
記事によると、事故調査委員会は21日、マリンオン事故調査の中間発表を通じて「(エンジンからの動力を受け、ヘリコプターのプロペラを回す中心軸の)ローター・マスト」の切断によるメインローターの脱落が原因でヘリが墜落したと発表した。ローター・マストの切断は、製造会社であるエアバスヘリコプター(AH)の欧州の下請け会社が、製造過程で熱処理工程作業をきちんと行なわなかったことで発生した亀裂が原因とみられている。事故機の試験飛行当時、離陸から4~5秒でメインローターが落下したと分析されている。
問題は事故機と同じ「LOT」ローター・マスト三つでも同様の亀裂があることが確認された点だ。LOTとは、同じ施設・装備・材料条件・生産者・生産期間に製造された軍需品単位。陸軍機動ヘリ「スリオン」2機とAHが保有するヘリコプター1機などが該当するという。マリンオンが運行時間152時間であるのに対し、スリオンは運行時間がそれぞれ40時間ほど。スリオンもこれまで、墜落の危険性を抱えて運行してきたことになる。陸軍ではマリンオンの事故直後、スリオンの運行も全面的に中止している状態だ。
これを受け、韓国のネット上では「防衛産業の不正はしっかり統制すべき。税金の無駄遣いは人の命にも関わるし、国防部を脆弱(ぜいじゃく)にする最大の的」「軍が腐ってる。(賄賂の)封筒があれば書類にハンコを押してくれる。だから納品会社がこれを利用して儲けるために不良品を作る」「不良品を納品した会社と目をつぶった軍関係者を必ず厳罰に処すべき」「まだ韓国の技術ではローター・マストも作れないの?」「問題はこれだけか?これは韓国全体を代弁している。物をしっかり作るより詐欺を働くことに夢中」など、さまざまな批判の声が集まっている。(翻訳・編集/松村)
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