2018年9月17日、香港メディア・文匯網は、台風22号の直撃によって大きな被害が出た香港で、市民が日本に勝るとも劣らない秩序正しさを見せたとする記事を掲載した。

記事はまず「台風22号の恐ろしさは言うに及ばず、フェイスブック上に被害の様子が次々と掲載されていた。今朝、鉄道がストップし、道路が封鎖されているとの情報を聞いて、建物の外は壁が崩れ落ちたり、街じゅうに物が散乱しているだろうと思ないがら外に出ると驚いた。昨夜の暴風で倒れた木がすでに切られ、その周囲には立ち入り禁止のテープが貼られていた」と現場の状況を伝えた。

また、強風の警報が解除されて間もない17日午前7時前には、すでに外の掃除を始める人が見られ、9時ごろにはすでに平時と変わりない秩序正しい香港の街が復活していたと説明。「バスの運転が再開せず通勤客が地下鉄に集中し、大きな駅は人であふれかえったが、みんなが静かに並んで電車を待ち、エスカレーターでも混乱が見られなかった」としている。

そして、異常事態でも混乱しない香港市街の様子を見たネットユーザーから「これまで日本人が最も秩序のある民族だと思っていた。今日、台風が通過した香港を見るまでは」とのコメントが寄せられたと紹介している。

中国版ツイッター・微博（ウェイボー）のユーザーは、「素晴らしい」「中国本土のどの都市よりも強い」「香港が好きだ。人は礼儀正しいくてフレンドリーだし、ちゃんと列に並ぶ」「人と制度が香港最大のパワーであり、最も美しい風景だ」「お手本として、このような香港を保ち続けてほしい」「同じ中国人なのに、こんなに差があるとは……」といった感想を残した。

また「これは民族うんぬんの話ではなく、教育の問題だ」「シンガポールの秩序も素晴らしい。もしや英国式教育の効果か？」とのコメントも出ている。（翻訳・編集/川尻）