Record China 2012年9月9日(日) 12時21分
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7日、アフリカで違法に取引されている象牙の約7割が中国に密輸されている。現地では毎年数万頭のアフリカゾウが殺されているという。写真は6月、上海の警察当局が押収した象牙製品。
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2012年9月7日、ここ数年、象牙の密輸組織の軍事化が進み、密猟者たちは毎年数万頭ものアフリカゾウを虐殺。その量は過去20年間で最も多い。こうした違法象牙の約7割が中国に密輸されているという。和訊網が伝えた。
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戦乱の広がるアフリカでは、象牙は貴重な軍事資金となる。悪名高いウガンダの反政府武装勢力・神の抵抗軍やソマリアのアル・シャバブ、スーダン・ダルフールのジャンジャウィードなどの軍事組織がアフリカゾウを大量に殺し、象牙を換金して武器を手に入れる。こうした軍事組織と犯罪組織が手を組み、現地政府の役人を買収するなどして密輸を成功させている。
中国人にとって象牙は数百年の間、憧れの対象だった。経済発展により多くの中国人が象牙を購入できるようになると、象牙の価格は急騰。北京市内では1ポンド(約450g)1000ドル(約7万8000円)で売られている。富裕層が好む象牙製品はネット上でも販売されており、箸やしおり、コップや櫛、指輪など多種多様。「アルミ箔で包んでおけばX線検査を通過できる」とアドバイスするサイトもあるほどだ。
昨年、ケニアやナイジェリア一帯で150人以上の中国人が象牙の密輸容疑で逮捕された。現地には道路建設などで多くの中国人が働いており、これが密猟に拍車を掛ける結果となっている。ロバート・ホーマッツ米国務次官は「中国からの需要がなければ、今のような状況は起こりえなかった」と指摘する。
国際監視団体のデータによると、昨年の密猟件数は2002年の調査開始以来最多を記録。全世界ではゾウ4000頭以上に相当する違法象牙38.8トンが摘発されたが、この数字もまた過去最多だ。専門家はアフリカゾウの絶滅を危惧しているが、現地ではゾウを保護する立場にある保安員たちが密猟に加担しているという。(翻訳・編集/本郷)
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