違法の地引き網漁による乱獲、水産資源に深刻な影響も―江蘇省連雲港市

2007年3月11日、レコードチャイナでは、江蘇省連雲港市で違法な地引き網漁が行われているとの情報を得て、連島漁港を訪れた。ちょうど港では何艘もの漁船が帰港し、大量の魚を水揚げしているところで、記者はさっそく取材を開始した。

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ところが、水揚げされた魚を見てみると、小さな魚が多く混じっていることに気がついた。漁師たちは、法律で禁止されている目の細かな網を使用して地引き網漁を行い、稚魚にいたるまで乱獲していたのである。稚魚はきわめて低価格で販売され、業者によって飼料として加工されているという。

中国国家農業部では、2004年7月1日に漁業用網の網目に関する規則を制定している。それによると、目の細かい地引き網は規制対象となっている。しかし今回のように、法律に違反した網を使って少しでも水揚げ量を増やそうとするケースが多いのが実状だ。こうした違法漁業による乱獲は、水産資源に大きな被害を与えている。（翻訳・高口康太/編集・山根新市）