台風21号で関空に孤立の中国人を在大阪総領事館が全力で救助搬送

人民網日本語版    2018年9月6日(木) 16時20分

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25年ぶりとなる「非常に強い」勢力のまま西日本に上陸し、猛威を振るった台風21号(チェービー)の影響で、関西地方は記録的な暴風雨となり、これまでに死者11人、負傷者600人以上が確認されている。

25年ぶりとなる「非常に強い」勢力のまま西日本に上陸し、猛威を振るった台風21号(チェービー)の影響で、関西地方は記録的な暴風雨となり、これまでに死者11人、負傷者600人以上が確認されている。人民網が伝えた。

台風21号の影響による高潮で大阪の関西国際空港は滑走路が冠水し、機能停止に陥ったほか、暴風で流されたタンカーが連絡橋に衝突した影響で封鎖され、中国人観光客約731人が空港で足止め状態となった。災害発生後、在大阪中国総領事館は積極的に救援活動に参加し、ただちに中国人観光客の救助搬送や搬送先の確保を行っており、その心温まる措置に注目が集まっている。

5日午後6時の時点で、同領事館は2回に分けて中国人計360人を救助搬送。これまでに関西国際空港に孤立していた中国人の中で負傷したという報告はあがっていないという。

同領事館の李天然・総領事は5日の電話取材に対して、「第一線で指揮を取っており、間もなく、第三陣、第四陣の救助搬送が始まる」ことを明らかにした。関西国際空港で孤立状態になっている中国人がいるという報告を受けた同領事館は4日午前9時に、緊急対応マニュアルに沿って救援活動を開始し、総領事や副総領事、職員ら十数人からなる救援活動グループが直ちに専用車両17台を使って救助搬送を展開した。しかし、関西国際空港と対岸をつなぐ連絡橋が、タンカーの衝突で一時封鎖されたため、同領事館の職員は空港周辺で随時行動できる体制で一夜を過ごし、5日午前に連絡橋の片側車線のみの通行が可能になると、2回に分けて空港に足止めされていた中国人を無事救助搬送したほか、緊急用の食品や飲み水なども提供した。

李総領事は取材に対して、「4日に台風による被害が発生してから、当館は各方面と連絡を取り、救援活動を手配している。現在、中国大陸部からの旅客のほか、関西国際空港に閉じ込められている香港地区や澳門(マカオ) 地区、台湾地区からの旅客の情報も集めている。被災した全ての同胞を助けるというのが当館の明確な目標」とした。

関西国際空港からすでに無事救助搬送されたある中国人観光客によると、空港での救援活動を真っ先に展開したのが在大阪総領事館だったという。孤立した空港で孤立状態となり一夜を過ごした後、総領事館が手配した車が中国人観光客を迎えに来た一方で、他の国や地域の旅客たちが長蛇の列を作ってバスを待っているのを見た時、中国人観光客らは祖国に対する称賛の声を上げたという。

6日未明の時点で、同領事館は台風の影響で空港に孤立していた中国人旅客1044人(香港地区からの旅客117人、澳門地区からの旅客5人、台湾地区からの旅客32人)を、6回に分けて関西国際空港から救助搬送した。(編集KN)

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