Record China 2012年8月23日(木) 18時35分
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22日、ロンドン五輪陸上男子110m障害・予選で途中棄権した劉翔のレースを涙ながらに実況した中国国営テレビの解説者が「ケガの具合が深刻だと知っていた。走れない場合の原稿を準備していた」ことが明かされた。写真は14日、ロンドンから上海に戻った劉翔。
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2012年8月22日、ロンドン五輪陸上男子110m障害・予選で途中棄権した劉翔(リウ・シアン)のレースを実況した中国国営中央テレビ(CCTV)解説者のコメントが「流暢すぎる」と指摘されている問題で、CCTV側が「ケガの具合が深刻だと知らされていたため、原稿を準備していた」と認めた。23日付で重慶のニュースサイト・華龍網が伝えた。
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この日、北京で開かれたロンドン五輪報道の研究討議会でCCTV解説部門の責任者、沙桐(シャー・トン)氏がこの「流暢すぎるコメント」問題を重点的に説明した。中国では五輪後、ネット上を中心にCCTVの解説者、楊健(ヤン・ジエン)氏のコメントが「まるで予想していたかのよう。原稿を読んでいるようだった」との疑惑が持ち上がっている。
楊氏は当時、嗚咽しながら「これは現実である。これこそがスポーツの残酷性なのだ。劉翔は戦士。だが、もう29歳の老兵である。ゆっくり休むべき時が来たようだ。今は何を言ってよいか分からない。とにかく、今まで私たちを喜ばせてくれてありがとう。さよなら、劉翔」と落ち着いた様子で解説した。
それもそのはず、沙氏によると、これは事前に予想していた4つのシナリオのうちの1つで、嗚咽もコメントも事前に準備されていたものだった。CCTV側はレース前に劉翔のケガの具合が深刻だと知らされており、ゴールまで走れない可能性も十分にあると想定していた。
劉翔は転倒後、スタートライン近くの入場口に姿を消したが、トラックに戻り、片足飛びでゴールをめざして、最後のハードルにキスするという感動的なフィナーレを飾っている。このドラマのような展開にも「やらせ」疑惑が浮上しているが、実は入場口からの退場を係員に止められ、退場口まで移動せざるを得なかったというのが真相だという。(翻訳・編集/NN)
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