大雨で崩れた石窟寺の壁から仏像の顔3個が出現、南北朝時代の貴重な資料か―河北省邯鄲市

Record China    2012年8月24日(金) 9時18分

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23日、河北省邯鄲市にある南響堂石窟寺遺跡の壁がこのほど大雨によって崩れ、中から仏像の顔部分3個が現れた。

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2012年8月23日、燕趙都市報によると、河北省邯鄲市にある南響堂石窟寺遺跡の壁が大雨によって崩れ、中から仏像の顔部分3個が現れた。鼻の一部が損傷しているものの、大部分は良好な状態で保存されており、南北朝時代(439〜589年)の北斉仏教や響堂山石窟研究の重要な資料になると見られている。

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響堂山石窟は全国重点文物保護単位に指定されている河北省最大の石窟で、南北2カ所に分かれて存在し、合計16カ所の石窟、450余りの仏教彫像などから成っている。響堂山石窟管理処の趙立春(ジャオ・リーチュン)常務副主任によると、今回発見された仏像の顔部分は25〜30cm。鼻の一部が損傷しているものの、大部分の保存状態は良好で、うち1個には色が付けられており、北斉時代(550〜577年)の仏像作りの趣を有している。しかし、その彫刻技術と、すでに知られている東魏時代(534〜550年)や北斉時代の技法の特徴とは異なる点があるため、さらなる研究を待つ必要があるという。

邯鄲市文物局の王興(ワン・シン)局長は「響堂山石窟は東魏・北斉時代の中国仏教文化の真髄。北周時代(556〜581年)の仏教撲滅運動や中華民国時代(1912〜1949年)の盗掘など歴史上多くの災難に遭っているが、今回の発見は響堂山石窟の発展と保護、特に破壊された歴史の研究に得難い実物を提供してくれた」と語っている。(翻訳・編集/HA)

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