2012年8月9日、網易体育によると、サッカーの元中国代表監督アリー・ハーン氏が外国メディアの取材に対し、中国のサッカー人材養成について自身の考えを語った。

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ハーン氏は中国のスポーツ関係者は五輪のためだけに選手を養成していると指摘、サッカーは五輪だけに焦点を当ててトレーニングすることはできず、もっと長期的に人材を育成する必要があり、若いサッカー選手を育て、成績を収めるためには、少なくとも10年は必要だと語った。中国のスポーツ関係者は4年に1度の五輪へ向けての養成はできても、この長期的養成に長けておらず、ロンドン五輪でも個人種目は非常に良い成績だが、団体種目の成績は普通だった。

また、自身の出身国である強豪のオランダチームを例に挙げ、オランダサッカーは世界一の才能によるものではなく、整った養成システムによるものであると説明。「中国には多くの才能ある選手がいるが、自信を持っていない。中国サッカーの未来は若者に託されているが、中国の保護者たちは子供にサッカーをさせたくないようだ」と指摘した。

また、ハーン氏は02〜05年に中国代表チームの監督を務めていたが、「ある元代表選手は中国代表チームに入るために15万元（約180万円）かかると私に明かしたこともある」と、中国サッカーのダークな面も明かした上で、「習近平（しゅう・きんぺい）国家副主席がかつて中国サッカーに3つの希望を述べたほど、中国人のサッカーに対する興味は衰えたことがない。習副主席の希望はすぐに実現することはできないものの、これだけ人口の多い国で養成システムが整えば、そう遠くない将来に何が起きてもおかしくない」と激励した。（翻訳・編集/中原）