在日中国人留学生のアルバイト状況は一変、歓迎される側に―華字紙

Record China    2018年8月22日(水) 19時20分

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21日、華字紙・日本新華僑報は「在日中国人留学生のアルバイト状況は、日本の少子高齢化の加速により、この10年で大きく変化した」とする記事を掲載した。資料写真。

2018年8月21日、華字紙・日本新華僑報は「在日中国人留学生のアルバイト状況は、日本の少子高齢化の加速により、この10年で大きく変化した」とする記事を掲載した。以下はその概要。

2000年以前は、中国と日本の経済格差が大きかったため、中国人留学生は出国費用と学費を親戚などの支援に頼り、日本での生活費はアルバイトで稼ぐ人が大多数だった。アルバイトの職種は、新聞配達や飲食店、清掃スタッフなどに限られ、日本の労働市場において中国人留学生は「選ばれる」側だった。だが同年以降、特にこの5年、中国人留学生は日本の労働市場で大歓迎され、優先的に雇用される側になっている。

日本の厚生労働省の統計によると、17年10月末時点の外国人労働者数は約128万人で、07年の約49万人から80万人近く増えた。このうち、「資格外活動(留学)」の外国人労働者は、前年同期比約5万人増の約26万人だった。

日本学生支援機構(JASSO)の調査によると、17年5月時点の日本で学ぶ外国人留学生数は約26万7000人で、10年前の倍以上に増え、留学生は日本社会の新たな労働力になっている。最近はベトナムやネパールからの留学生が急増しているが、中国人留学生は外国人労働者の主力だ。

加えて、訪日中国人観光客が増加し、日本のサービス業では中国語ができるスタッフがますます増えている。日本メディアはしばしば、中国人留学生は日本の労働市場における「売れっ子」だと報じている。来日して間がなく、日本語が上手でない中国人留学生でさえ、同様に歓迎されている。

こうした変化に、かつての留学生たちは感慨深げだ。今年49歳になる元留学生の男性は、当時を振り返り「日本での留学生活に良い思い出はなかった」と苦笑する。1990年代に中国国内で修士号を取得し、東京都内にある国立大学の博士課程で研究を続けた。奨学金はもらっていたが、生活を支えるため池袋にある中華料理店でアルバイトした。当時、中国人留学生を雇ってくれるのは中華料理店しかなかった。「中国人留学生も今はバイト先を自由に選べる。当時は考えられなかった」と話す。

現役留学生のアルバイト状況はどうだろうか。今年20歳になる瀋陽出身の男子留学生によると、バイト先で外国人だからと差別されたことはなく、厳しい先輩ももちろんいるが、そうした先輩たちは日本人にも同じように厳しいという。

ファミレスでバイトしている20代の中国人女子留学生も「バイト先は年齢層もさまざま。自分のことをかわいがってくれる先輩がいて、日本人の考え方をたくさん知ることができた」と話している。(翻訳・編集/柳川)

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