韓国紙が熱闘甲子園100回大会に注目、「日本社会の縮図」「日本人が好きな要素すべて含まれている」

Record China    2018年8月17日(金) 15時50分

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連日熱戦が続く夏の甲子園大会について、韓国紙は「日本社会の縮図」との見方を示し、「日本人が好きな要素がすべて含まれている」と評している。写真は甲子園100回大会。

2018年8月17日、猛暑の中、連日熱戦が続く甲子園大会。100回目の節目となった夏の高校野球の祭典について、韓国紙は「日本社会の縮図」との見方を示し、「日本人が好きな要素がすべて含まれている」と評している。

朝鮮日報は甲子園大会を取り上げた記事で、まず「高校野球が日本社会で人気を集めているのは、日本に長年続く『地方を重視する伝統』と関係がある」と指摘。「日本は1868年の明治維新までは藩と呼ばれる地方の伝統が強かった。藩主が一定の権限を持って幕府と協力・緊張関係を保ってきた。現在の47都道府県に行政区域が再編された後も、このような地方中心の文化が維持されている」と報じている。

続いて「夏の高校野球が100年以上にわたり紆余(うよ)曲折の多い現代という時代を通して日本人と喜怒哀楽を共にしてきたのも愛着を抱かせる要素だ」と言及。「夏の高校野球は日本の帝国主義時代の1915年に初めて開催され、24年には今の甲子園球場が建てられた。太平洋戦争のため42年から4年間中断されたのを除き、46年以降は1年も欠かさずに行われている。復活した高校野球はさまざまな伝説を生み、経済復興に余念がなかった日本人たちを癒やし、励ました」と説明している。

さらに「高校野球が人気があるのは、毎年新たな伝説と記録が生まれているからだ」とも強調。「高校生たちの成長ドラマでもあると言える。強打者だった松井秀喜さん(元巨人など)は1992年の決勝戦で5打席連続敬遠され話題になった。現在、日本のプロ野球で最も人気のある選手の一人、松坂大輔投手(中日)は1998年の夏の高校野球決勝でノーヒットノーランを達成した」などと伝えている。

記事は最後に「成人チームの野球とは違い、高校野球が純粋さや闘志で伝説をつくってきたのも甲子園人気に貢献している」と報道。「高校野球の経済学」を著した慶応大学の中島隆信教授の「最後まで勝負をあきらめないはつらつとしたプレーで観客を熱狂させる」との分析を紹介し、「高校野球は『日本社会の縮図』という声もある。愛郷心・成長ストーリー・伝説など日本人が好きな要素がすべて含まれているということだ」と論じている。(編集/日向)

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