2019年3月6日、韓国・朝鮮ビズは、韓国の病院を利用した外国人患者の評価について報じた。

記事は、韓国保健産業振興院が昨年(5月11日～11月30日）に国内46カ所の誘致登録医療機関で入院または外来診療を受けた外国人患者1200人を対象に実施した「2018年度外国人患者満足度調査」（韓国医療の利用目的、現況、医療サービス満足度、観光サービス満足度など7領域計90項目）の結果を伝えている。

それによると、国籍はロシア（22．5%）が最も多く、次いでカザフスタン・ウズベキスタンなど中央アジア7カ国（17．9%）、中国（15．8%）、米国（13%）、モンゴル（11．5%）、日本（9．5%）、東南アジア（5．2%）、中東（4．6%）の順だったという。

医療サービス全体の満足度については平均で90．5点だったという。ただ、記事が見出しで「ロシア人は『とても満足』、日本人は『さあ…』」と報じているように、「医師の医療知識と技術の質（最高/ロシア人患者96．6点、最低/日本人患者85．1点）」など複数の項目でロシア人は高い評価、日本人は低い評価をつけたという。

韓国保健福祉部もこの点に注目しており、原因分析のための別途追跡調査を進める計画という。

これを受け、韓国のネット上では「自分は月に高い保険料を払って1年に数回病院に行く程度なのに、ちょっと韓国に住んだ外国人に医療の恩恵を与えるのはおかしい」など、調査結果ではなく外国人への医療サービス自体に不満の声が多く上がっている。ただ「病院勤務だけど、外国人は高い治療費を払っていくからむしろ（韓国）経済に役立ってる」と反論コメントも見られた。

日本人の評価については「日本人は自国に先進医療システムがあるから韓国の医療をあまり利用しない」「日本は韓国に来なくても医療技術が優れている。韓国が少し安いから来るんじゃない？」「日本人は心の中では満足してても、韓国にいい評価はしない」などさまざまな意見が出ており、あるユーザーからは「日本人は果たしてどこに行ったら満足できるかな」との疑問も寄せられている。（翻訳・編集/松村）