オスプレイの配備で日中関係はますます深刻に、米中関係に影響はない―ロシアメディア

Record China    2012年7月27日(金) 19時1分

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26日、ロシアメディアは、米軍が垂直離着陸輸送機MV22オスプレイを沖縄に配備することについて、日中関係をさらに悪化させるだけだと論じた。資料写真。

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2012年7月26日、ロシア国営ラジオ局・ロシアの声(電子版)は、米軍が垂直離着陸輸送機MV22オスプレイを沖縄に配備することについて、日中関係をさらに悪化させるだけだと論じた。27日付で環球時報(電子版)が伝えた。以下はその内容。

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オスプレイの沖縄への配備は、日中関係の新たな火種になりかねない。すでに12機が米軍岩国基地(山口県岩国市)に搬入されているが、米軍は沖縄での存在感を強めるため、普天間飛行場に計24機を配備する計画だ。

アジア・太平洋回帰路線を打ち出した米国は、在日米軍基地の装備刷新に着手。現地住民の強い反対などお構いなしにどんどん進めている。ましてや、日本政府が米国人のこうした行動を止める気配がないのだからなおさらだろう。

日本における米国の軍事力が高まれば、中国の不満を招くことは避けられない。特に日中の領土問題が激化しているこの時期だ。米国も日米安保条約の存在をしきりに中国にアピールしている。米軍機は中国の陸上や海上を監視する偵察目的にも使用できるのだ。

オスプレイの行動半径は約700km、1機当たり24人の海兵隊が輸送可能だ。日本と中国が領有権を争う海域もちょうどこの半径内に入る。中国にとって、かなりの圧力になることは間違いない。

だが、ロシア政治調査センターの専門家、パーヴェル・ルージン氏は「これは米中関係にとって最重要問題ではない。輸出入の保護主義、人民元レートを含む経済問題の方が大事だろう。双方とも軍事・政治面で新たないざこざを起こすことは避けたいと考えている」と指摘する。

そうであれば、オスプレイの配備で真っ先にダメージを受けるのは日中関係だといえる。そして、中国人のナショナリズムはさらに刺激されることになるだろう。(翻訳・編集/NN)

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