中国人は何にお金を使っている?上半期における消費統計発表―中国

人民網日本語版    2018年8月14日(火) 0時50分

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中国国家統計局がこのほど、上半期における中国の消費統計を発表した。写真は中国のレストラン。

中国国家統計局がこのほど、上半期における中国の消費統計を発表した。統計では同期、上海の住民の1人当たりの可処分所得が3万2612元(約52万1800円)で、住民1人当たりの消費支出が2万1321元(約34万1100円)と、いずれも全国トップとなっており、上海の住民が中国で一番お金を稼ぎ、お金を使っていたことが分かった。中国新聞網が伝えた。

■住民1人当たりの消費支出トップは上海

国家統計局が発表した31省の住民の1人当たりの消費支出統計によると、消費支出トップ3は上海、北京、天津だった。

そのうち、上海の住民1人当たりの消費支出が2万1321元でトップ。上半期、住民1人当たりの消費支出が2万元(約32万円)の大台を超えたのは上海だけだった。

統計によると、全国的な上半期の住民1人当たりの消費支出は9609元で、前年比で実質6.7%増加した。

上半期の住民1人当たりの消費支出が全国平均を上回った地域は、上海、北京、天津、浙江、広東、江蘇、福建、遼寧、湖北、内モンゴル自治区だった。そのうち、1万元(約16万円)を超えたのは、北京、天津、浙江、広東、江蘇、福建、遼寧だった。

■消費が高度化していることを示す統計結果

上半期、中国の人々は何にお金を使ったのだろう?全国の統計を見ると、支出の割合トップ3は、「食品・タバコ・お酒」、「住宅」、「交通・通信」だった。

現在、人々の消費はダウンクレードしており、安価な商品が手に入るEコマースが流行しているという声もあるが、それは偏った見方だといえるだろう。統計によると、上半期において消費高度化した類の商品が急速に成長し、サービス消費の高度化もより顕著になっている。

国家統計局住戸調査弁公室の王有捐(ワン・ヨウジュエン)室長によると、上半期においてスポーツ、健康、旅行などのサービス消費が力強く成長した。例えば、中国全国の国民のスポーツ・健康な体作りへの1人当たりの支出は39.3%増、医療サービスへの支出は24.6%増、ホテルなどの宿泊への支出が37.8%増、交通費が22.8%増だった。

また、個人のケア、教育・研修などへの支出も多くなっており、中国全国の国民の化粧品や成人教育、就学前教育などへの1人当たりの消費支出も二桁以上の成長となった。

中国商務部研究院国際市場研究所の白明(バイ・ミン)副所長は、「所得は消費の高度化の基礎で、国民の所得は安定して増加し、消費能力が向上している。消費環境も継続的に改善されているため、消費が継続的に高度化している」と分析する。

中国(海南)改革発展研究院経済研究所の匡賢明(クアン・シエンミン)所長は、「消費がダウングレードしているという判断は間違っている。消費のダウングレードとは、最も合理的な値段で、コストパフォーマンスに優れ、自分自身に最も合った商品を買い、理性的にお金を使い、賢く生活することだと思っている人もいる。しかし、実質は、消費がダウングレードしているのではなく、理性的にお金を使い、環境保護を考慮に入れた消費が行われているということ」との見方を示した。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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