Record China 2012年7月23日(月) 14時32分
拡大
20日、中国北京市社会科学院体育文化研究センターの金汕主任が「米国や日本は高いレベルで金メダルを目指している」と題した記事を中国のブログサイトに掲載した。写真は2010年広州アジア大会の日本選手団の国旗掲揚式。
(1 / 8 枚)
2012年7月20日、中国北京市社会科学院体育文化研究センターの金汕(ジン・シャン)主任が「米国や日本は高いレベルで金メダルを目指している」と題した記事を中国のブログサイト・騰訊博客に掲載した。以下はその内容。
【その他の写真】
1970年代後半に改革開放が始まると、中国は国際オリンピック委員会(IOC)に復帰、国際的なスポーツ競技の場で合法的な地位を取り戻した。夏季五輪への初参加は1984年。ちょうど、当時の東ドイツやソ連といった東欧の選手が不参加だったため、金メダル15個といういきなりの快挙。だが、東欧選手が参加していれば、その数は5個程度だっただろう。
果たして、4年後のソウル五輪の金メダルは5個止まり。韓国(12個)の半分にも届かなかった。それが、中国が豊かになった2008年の北京五輪は51個に急増。これほど多くの金メダルが取れるようになったからには当然、国民全体へのスポーツ普及・振興もかなり進んでいると思われるだろう。だが、残念なことに全くそうではない。
金メダルを取れば英雄になれると思うのは、人として当然の感情だ。「国を背負う」という意識を持つことは、決して間違いではない。米国や日本だって金メダルにはかなりこだわっている。特に日本人選手からは悲壮感すら感じられるほどだ。だが、彼らは中国と違い、様々なスポーツの競技人口がこの30年で爆発的に増えている。子どもの頃から学校や課外活動でごく自然にスポーツに親しむ環境が整っているのだ。
中国はこれほど多くの金メダルを取りながら、WHO(世界保健機関)が実施した国民の健康状態に関する調査で、81位という結果だった。首位は日本。中国の81位は大気汚染や食の安全問題など様々な原因が絡んでいると思われるが、国民全体にスポーツが普及していれば、少なくとも51位か41位にはランクインしたはずである。
しかも、中国が得意とする種目は金にならないものばかりで、バスケットボールやサッカーといった儲かる種目は弱いという弱点がある。中国スポーツ界の暗黙の了解も見過ごしてはならない。特におととし発覚したサッカー界の八百長問題は深刻だ。もはや、金メダル以前の問題だろう。
ドイツではドーピング問題を起こしたコーチらが法廷で相応の裁きを受けている。中国スポーツ界もどうすれば健全性を保てるのか、よく考えた方がよいだろう。中国に本来あるべき姿のスポーツが浸透するには、まだかなり長い道のりが必要だと筆者は考える。(翻訳・編集/NN)
この記事のコメントを見る
Record China
2012/5/18
2012/1/30
2011/12/1
2012/7/3
2011/4/9
ピックアップ
we`re
RecordChina
お問い合わせ
Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら
業務提携
Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら
この記事のコメントを見る