外資系銀行、中国における利益総額が倍増―中国メディア

Record China    2012年7月23日(月) 7時9分

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18日、中国の外資系銀行181行の利益総額は2010年の77億8000万元(約972億5000万円)から2011年には167億3000万元(約2091億2500円)に倍増した。写真は上海の金融エリアにある外資系銀行。

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2012年7月18日、人民網日本語版によると、プライスウォーターハウスクーパース(PwC)は17日、7回目となる「中国における外資系銀行」年度調査報告書を発表した。同報告書によると、中国の外資系銀行181行の利益総額は2010年の77億8000万元(約972億5000万円)から2011年には167億3000万元(約2091億2500円)に倍増した。中国の経済成長は鈍化に向かうとされているが、外資系銀行は自行の年間成長率が2015年まで20%以上を維持すると予想している。証券日報が伝えた。

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同報告書によると、外資系銀行の利益の大幅増を支えた原動力は、企業に対する信用貸付の旺盛な需要であった。グローバル企業が中国で業務を拡大し、国有企業と民間企業の顧客が増加した。人民元の国際化に伴い、金融機関と企業の金融派生商品に対する需要が増加した。中国での利益増と同時に、外資系銀行の資産総額が24%増の2兆1500億元(約26兆8750億円)に達した。

貸付上限、支店新設の際の審査・批准の遅れといった障害があるが、中国で業務展開する外資系銀行は好調な業績を達成している。利益・資産総額が増加する中、主要市場において高いシェアを占めている。外資系銀行の上海における市場シェアは2011年に12%に達した。同報告書によると、外資系銀行はすでに「金融機関、グローバル企業、国有企業、民間企業」という4つの成長目標に視線を向けている。

アナリストは、「中国は輸出主導型から内需けん引型に変化しつつある。これは外資系銀行が多元化経営の新たなチャンスを迎え、成熟化に向かう新興産業(IT、クリーンエネルギーなど)に進出できることを意味している」と分析した。

PwC中国金融サービス部の容顕文(ロン・シエンウェン)マネージングパートナーは、「中国では投資可能な資産が1000万元(約1億2500万円)以上に達する個人が増加しており、一部の外資系銀行は自行の小売・資産管理業務を再び見直し、発展させている。人民元の国際化や金利調整により、中国の貿易会社は為替レートや資産管理により利益を得るだろう」と指摘した。(編集/TF)

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