2012年7月8日、中国・上海市の人民公園はかつて、週末になると若い男女が出会いを求めて訪れていたが、今では親が子供のプロフィルを手にここに訪れる。同公園は親たちが子供の結婚相手を探す場として10年ほどの歴史があるという。新華社通信が伝えた。

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親たちは公園に着くと壁や木に子供のプロフィルを張り付けたり、同じく公園に来ている親と子供の写真を交換したり、子供に代わって婚活をしている。中には結婚紹介所に登録して相手を探す人もいる。

現在中国の北京市や上海市、広州市といった大都市で働く若者は、仕事のストレスが大きくプライベートの時間も少ない。そのため異性と出会う機会が減り、結婚相手を探すのが難しくなっているという。また、パートナーを探すに当たり、住宅や職業、収入といったことを考える人が多く、ふんぎりがつかず結婚適齢期を過ぎてしまう。

そしてついに、ただ見ているだけではいけないと感じた親たちが子供に代わって婚活を始めたというわけだ。中国ではこのように親が子供のためにお見合いをすることは今や珍しいことではなく、一種の社会現象となっている。（翻訳・編集/内山）