世界最大の三峡ダム、水力発電が全面稼働スタート―中国

Record China    2012年7月6日(金) 17時43分

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4日、世界最大規模とされる中国の三峡ダムで水力発電所設備の工事がすべて完了し、全面稼働を開始した。

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2012年7月5日、英BBC中国語サイトによると、中国国営通信社・新華社は世界最大規模とされる中国の三峡ダムで水力発電所設備の工事がすべて完了し4日から全面稼働を開始したと伝えた。

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重慶市・湖北省一帯に位置する三峡ダムは、1994年に建設工事を着手、2003年7月から発電が一部始まった。2006年に完成し、32基の発電ユニットのうち最後の1基もようやく運用することとなった。すべての発電ユニットがそろったことで発電能力は22.5ギガワットに達し、中国国内の水力発電能力の11%に相当するという。

三峡ダムの建設により13の都市と140の村、1350の集落が水没し、140万人が移転させられた。ダム建設の費用は2540億元(約3兆2000億円)にのぼる。中国政府は長江の中下流域で頻発していた洪水被害の解消にダムの建設が不可欠だとし、エネルギー需要の面でも重要なプロジェクトだとたびたび強調している。

しかし今年4月、中国国土資源部の関係者はダムの水位が上がったことで地質災害などの事故増加が顕著になったとしており、当初予定になかった10万人が別の場所へ移転しなければならなくなったことを明かしている。(翻訳・編集/岡田)

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