始皇帝の像盗まれる=ごみ散乱、盗難相次ぐ観光施設山東省浜州市

Record China    2012年7月4日(水) 17時26分

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1日、中国山東省浜州市にある観光地の「秦皇台」に展示されていた始皇帝の像が盗まれた。観光地の所有者が変わったころから管理が緩くなり、今ではゴミが散乱し、落書きや盗難事件や破壊行為が起きているという。写真は盗まれた始皇帝像。

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2012年7月1日、中国山東省浜州市にある「秦皇台」に展示されていた始皇帝の像が盗まれた。斉魯晩報が伝えた。

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始皇帝の功績を紹介した観光地の「秦皇台」は2005年に建設を開始し、2007年から一般公開された。2011年の10月には所有権が別の企業に移り、無料公開に切り替わった。しかしこの時期から管理が緩くなり、今では空のビール瓶やスイカの皮などゴミが散乱し、建造物には落書きが目立つようになった。敷地内で農作物を育てる者や、草羊を放牧する者もいるほどだ。

そしてついには、馬車に乗る始皇帝の像が盗まれる事態が発生した。被害は盗難のみならず、馬車をひく馬の尾や前足などもなくなり、原形をとどめない無残なありさまに。ほかにも破壊された展示品があった。

「秦皇台」の所有権を買い取った企業によると、観光施設としての条件がそろっていないため、現在は新たな観光施設として準備をしている段階だという。また、地元政府は「盗難や破壊行為は許されるべきではない」としたうえで、「犯行の準備は一朝一夕でできるものではない」と話している。

このほか、同施設の唯一の警備員によると、10元(約126円)の入場料を取っていた当時は、警備員や清掃スタッフなど多くの人たちが敷地内の管理に携わっていた。しかし現在は彼1人だけとなり、行き届いた管理はできていない。今回盗まれた始皇帝の像のみならず、敷地内のごみ箱なども盗難に遭っているという。見るに堪えない現状に同地を訪れる人たちは、管理を強化したほうがよいと一様に嘆いている。(翻訳・編集/内山)

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